高齢ペンギンに愛の手を エビカニ水族館が募金呼び掛け

募金に応じた人に贈るペンギンの羽根。白と黒の2種類ある

 高齢ペンギンに愛の手を―。和歌山県すさみ町江住にある「エビとカニの水族館」が、飼育しているケープペンギン4羽の飼育にかかる経費への募金を呼び掛けている。協力者にはペンギンの羽根を贈る。

 飼育・展示している4羽は雄の「浅葱(あさぎ)」(29歳)、「府大生(ふだいせい)」(26歳)、「大和(やまと)」(22歳)と、雌の「苗(なえ)」(22歳)。

 水族館によると、飼育下のケープペンギンの寿命は20~30年といわれている。4羽は元気だが〝お年寄り〟で、毎月、獣医師に健診と血液検査を依頼しているが、経費がかさんでいるという。

 募金は千円と5千円の2種。いずれもケースに羽根1本を入れて贈るが、5千円の寄付者には入館ペア半額券(1年間有効)も贈る。羽根は、年に1回の生え替わりの際に抜け落ちたもの。

 水族館では「募金で集まった分は全額を餌代や健診の費用に充てる。協力をお願いしたい」と話している。

 寄付は水族館で直接か、ホームページから見られるオンラインショップから。問い合わせは水族館(0739.58.8007)へ。

水族館で暮らす4羽のケープペンギン(和歌山県すさみ町江住で)

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