東横線陥没 バラスト下の盛り土内に空洞か 生じた原因は不明

見つかった線路上の陥没=東急電鉄提供

 横浜市港北区の東急東横線日吉-元住吉間で、上り線路下のバラスト(砕石)が幅50センチにわたって陥没した問題で、東急電鉄は14日、バラスト下の盛り土内に空洞が生じたことで陥没に至ったと推測されると明らかにした。空洞ができた原因は不明としている。同社は16日に現場周辺で機器による探査を実施し、ほかに空洞がないか調べる方針だ。

 同社によると、機器探査を行う16日まで、現場付近で保線係による徒歩巡視を強化。頻度を従来の「1週間に1回程度」から「1日に数回」に増やす。合わせて当面の間、陥没が起きた箇所では速度を落として列車を運行する。

 同社は「再発防止に努めるとともに、引き続き安全な運行に取り組んでいきたい」としている。

 陥没は13日午後2時45分ごろ、日吉駅から約170メートル渋谷方面寄りの地点で見つかり、東横線と目黒線が最大で約3時間運転を見合わせた。内部の空洞は楕円(だえん)形で、深さが約50センチ、幅は最大で約2メートルに達していた。

 同社は13日の終電後、盛り土やバラストを突き固めるなど、再度の対策を実施。14日は始発から朝のラッシュ時にかけて、保線係による監視を継続した。

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