長崎市平和公園 再整備へ 陸上競技場に地下駐車場 市が導入検討

 長崎市平和公園再整備基本計画検討委員会の会合が14日、市内であり、市は松山町の陸上競技場に新たに地下駐車場の導入を検討していると明らかにした。県が整備を進める地域高規格道路「長崎南北幹線道路」の松山インターチェンジ(IC、仮称)を設けた際の交通量増加に伴う対応。規模などは需要を見定めながら判断する。
 同道路は市内と西彼時津町を結び、茂里町と大橋町付近の区間(1.3キロ)は主に高架橋となる予定。「平和公園」西地区では、市民総合プールや陸上競技場、弓道場など複数のスポーツ施設が道路計画の支障となり、検討委が施設の再配置などを協議している。
 市によると、陸上競技場の近くには松山町駐車場(一般車288台、バス10台)があるが、新たな道路の開通で周辺を訪れる人が増えることを考慮し、さらなる車両の受け皿を想定。高架下には駐輪場の設置も検討している。
 また市は、平和公園西地区を九つに分け、各区域の整備方針も提示。陸上競技場は、道路計画の支障となる施設の代替地または飲食ができる施設などの導入を想定する。景観形成のため緑地化も検討している。
 一方、高架下にはスケートボードなど新たなスポーツができる空間とすることも提案。委員からは「出ていくことになるスポーツ施設があるのに、新たなスポーツに場所を提供するのはいかがなものか」との意見も上がった。
 検討委は学識経験者や関係団体からの委員16人で構成。次回はスポーツ施設の再配置計画案を示す予定。


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