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全国各地の電車内で傷害事件が相次いだことを受け、宇都宮東署とJR宇都宮駅などは14日、同駅構内で訓練用に電車を走行させ、刃物を持つ不審な乗客への対応訓練を行った。走行する車両を使った訓練は県内初という。
警察官と駅員約60人が参加。刃物を持って暴れる男が乗った15両編成の電車が、数分後に同駅のホームに到着する想定で実施した。
訓練では、電車の到着前に車掌から連絡を受けた駅員が110番し、男の特徴や乗車する車両の位置を伝達。車掌は座席シートの背もたれを取り外して盾にし、乗客を誘導した。警察官と駅員はホームで待ち構え、暴れながら降車した男を刺股や盾を使って取り押さえた。
訓練後の講評で、高木克尚(たかぎかつひさ)署長は「日々の訓練以上に現場での訓練は効果がある。今後もJRとしっかり連携していきたい」と強調。同駅の関本純一(せきもとじゅんいち)駅長は「定期的に訓練を続け、お客さんの安全につなげていきたい」と話した。