「ラーメン屋ない町」に人気の「龍介」20日開店 茂木町が誘致

2号店「特級鶏蕎麦 龍介もてぎ」の看板を背にした浅野社長

 栃木県茂木町が町役場近くの茂木の空き店舗に誘致したラーメンの有名店「特級鶏蕎麦(とりそば) 龍介」の県内初出店となる2号店「特級鶏蕎麦 龍介もてぎ」が20日、開店する。「町にラーメン屋がない」と嘆き、誘致に奔走した町商工観光課の滝田隆(たきたたかし)課長(54)は「悲願を達成した」と開店を心待ちにしている。

 開店する2号店は、茨城県土浦市の本店「特級鶏蕎麦 龍介」のフランチャイズ第1号。本店を経営する浅野明仁(あさのあきひと)社長(48)と長く交流がある益子町の建設会社の塚田竜也(つかだたつや)社長(45)が新会社を設立、経営する。本店の腕利き料理人が転籍し、人気の味を再現する。

 麺のメニューは当面、「龍介つけ蕎麦」「純鶏蕎麦」「中華そば」(しょうゆ、塩)の4品目に絞り、来年2月ごろから「台湾まぜそば」を販売。その後、メニューを増やすという。

 店内はカウンター8席と6人掛けテーブル4卓の計32席。営業時間は午前11時半~午後2時半、同5~9時。20日の開店も午前11時半。水曜定休。

 本店は全国のラーメン店を集めた「ラーメンデータベース」の鶏白湯(ぱいたん)部門で2年連続総合1位の人気店。浅野社長は「栃木の食材を極力生かした味を目指す」と2号店開店に意気込み、塚田社長は「地元に愛される店にする。茂木らしいメニューも考える」と話した。

 町の活性化へ誘致を仕掛けたラーメン好きの滝田課長は「店にできる行列を夢に見ていた。開店日は行列を見届け、後日カウンターで味わいたい」と話した。

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