9年前の死亡ひき逃げ 迫る時効に小田原署「ささいなことでも情報を」

事件現場付近で情報提供を呼び掛ける署員=15日午前6時10分ごろ、小田原市中村原

 2012年12月、神奈川県小田原市中村原の県道で、近くに住む私立学校教諭の男性=当時(51)=がひき逃げされ死亡した事件から、15日で9年を迎えた。発生日時と重なる同日朝、県警小田原署員10人が現場付近の歩道で、通行車両のドライバーらに情報提供を呼び掛け、チラシ約200枚を配布した。

 署によると、同月15日午前6時20分ごろに発生。県道で男性の壊れた自転車が見つかり、約30メートル離れた市道で男性が倒れているのが発見された。男性は通勤途中で、搬送先の病院で死亡が確認された。

 現場の遺留品や防犯カメラの映像などから、逃走車がホンダの黒色のステップワゴン(01~04年式のRF3型、同4型)とみられることが分かっている。

 同署は自動車運転処罰法違反(過失致死)の疑いで捜査しているが、時効まであと1年に迫る。高縁仁志交通2課長(48)は「犯人を必ず見つけたい。ささいなことでも情報があれば提供をお願いしたい」と話している。

 情報提供は署ひき逃げ捜査本部電話0465(32)0110。

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