【新型コロナ】英国内の15日の新規感染者数、過去最多更新 オミクロン株の感染力の強さを示唆か

 英国政府は、15日に判明した新型コロナウイルスの感染者が7万8千人を突破し、過去最多を更新したと議会に報告した。オミクロン株の感染力の強さを示しているとの見方を示す一方で、死者についてはまだ低い数字にとどまっている。

「今後数日間でさらに増加ペースが加速する」

 政府がこの日発表した15日の新規感染者数は78,610人で、先週までの5万人台から大幅に増加ペースが早まり、今年1月に記録したアルファ株による流行時に記録した68,053人を上回った。下院の運輸委員会で報告した公衆衛生局のハリーズ長官は「今後数日間の増加率はさらに驚異的なものになる」と、さらに感染者数の増加に拍車がかかるとの見方を示している。

 その一方で、この日発表された死者数については165人で、感染者数との比率ではアルファ株流行時(最多で1日1,820人)と比べ低いレベルにとどまっている。

 英国政府はここ最近の感染者数増大はオミクロン株によるものと捉えており、さらなる感染拡大を防ぐため、3回目の追加接種の実施体制を大幅に拡充したり、可能な限りテレワークを実施するよう求めるなど、再び行動制限策に舵を切っている。

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