宇都宮市新里地区で100年以上栽培が続く伝統野菜「新里ねぎ」が、収穫の最盛期を迎えている。
新里ねぎは弓なりに曲がった形状で、柔らかさやうまみのある甘さが特長。2月に種をまき、栽培の過程で植え替えを2回行う。斜めに植え替えた後、土をかぶせて少しずつ負荷をかけることで湾曲し、おいしいネギになるという。例年、新里ねぎ生産組合全体で35~40トンを収穫。直売するほか、道の駅などにも出荷している。
15日は、新里町丙の麦島弘文(むぎしまひろぶみ)同組合長(74)の畑で収穫作業が行われた。午後の陽光が降り注ぐ中、次々とネギを引き抜いていった。麦島組合長は「今年は台風や長雨がなく、温暖な日が続いたので良い出来です」と話した。
作業は3月上旬まで続く。