小4球児の力強いスイングは「和太鼓」のおかげ 素振りで穴だらけの畳で極める“二刀流”

和太鼓にも取り組む小学4年生の平井大和くん【写真:川村虎大】

小学4年の平井大和くん、家の畳は日々のスイングで穴が空いている

すり減って穴が空いた畳が日々の努力を物語っている。小学4年生の平井大和くんは、和太鼓のパフォーマーである父・公之さんと二人三脚で練習を続けている。身長130センチ台、体重38キロとまだまだ成長途中ながら、鋭いスイングで打球を飛ばす。

【動画】家の畳は素振りで穴ぼこに…スーパー小学生・平井大和くんの強烈“逆方向ライナー”

「畳ではもう振れないので、今は(フローリングの)床で素振りをしています」

2歳で野球を始めた大和くんは今、課題を決めて練習に取り組んでいる。日々のスイングは1000回を超え、練習場所だった畳は小学校入学前に両足を置いていた部分が擦り切れ、深く穴が空いてしまった。今でも、公之さんが仕事から帰宅する前に自ら坂道ダッシュ、素振り180回、置きティー打撃180回と、1人でできるメニューをこなす。

受けてきた指導は“思考”を大事にすること。常に「なぜそれをやるのか」を考えながら練習に取り組む。小学4年生ながら、自信があるのは逆方向への長打だ。「ポイントで打つという意識をしてから、逆方向に打てるようになりました」と話す。経過と結果を言語で伝えるクレバーさもある。

父の指導で和太鼓にも取り組む大和くん、野球に生きる部分とは

公之さんが運営する道場で、和太鼓にも取り組む“二刀流”だ。水曜日と金曜日は和太鼓の練習もあるため、帰宅時間は午後9時を回る。夜になると音が鳴る練習はできないため、道場に行く前にティー打撃を済ませ、帰宅後に素振りなど音の出ないメニューをこなす。

和太鼓のトレーニングでも、野球に生きる部分が多くあるという。力強い太鼓の音色を出すために、真上からバチを強く叩き下ろす。そこで使われる肩甲骨や下半身が、スイングの安定とパワーにつながっているという。バチを叩きつける瞬間も、打撃でのインパクトに通じる部分があると話す。

将来の夢はメジャーリーガー。「自分のプレーを見て野球をやる人が増えれば」と願う。憧れは広島・鈴木誠也外野手とヤクルト・山田哲人内野手。「プロでも10割目指したい」と鈴木誠が口にしていた目標も口にする。まだまだ、小学4年生。大和くんの将来が楽しみだ。

【動画】家の畳は素振りで穴ぼこに…スーパー小学生・平井大和くんの強烈“逆方向ライナー”

【動画】家の畳は素振りで穴ぼこに…スーパー小学生・平井大和くんの強烈“逆方向ライナー” signature

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

【動画】家の畳は素振りで穴ぼこに…スーパー小学生・平井大和くんの強烈“逆方向ライナー”

「まるでおかわり君」な小学5年生 元プロも絶賛、目を疑うような衝撃打球

ジャイアンツJr.に女子で初選出 最速114キロのスーパー小学生が描く未来図

© 株式会社Creative2