略称「民主党」で県内案分2万票 衆院選比例

 衆院選(10月31日投開票)の比例代表で、立憲民主党と国民民主党が同一の党名略称である「民主党」を使用したことで、県内の約2万票が投票先の判然としない案分票となったことが15日、県選管への取材で分かった。2万票は総務省の通知に基づき、両党の有効得票割合に応じて振り分けられた。九州8県の「民主党」票は35万6832票に上り、各県の選管も同様の対応を取る事態となった。有権者の意思が正確に反映されたと言えない状況に、識者は「1票の価値が損なわれている」とし、来夏の参院選に向け両党に対応を求めている。

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