JR鶴見線駅員も身近な道具で護身、乗客誘導 署員に学ぶ

警察官からレクチャーを受けるJR鶴見線の駅員ら=鶴見署

 相次ぐ電車内での乗客襲撃事件を受け、神奈川県警鶴見署は15日、JR鶴見線の駅員に護身術や乗客の避難誘導時の心構えなどを伝えた。

 駅員約20人が参加。署員が講師となり、胸ぐらや手首をつかまれた際に相手をかわす方法や、バインダーなど身近にある道具で刃物などから身を守るすべを説明し、実践してみせた。

 不審者が電車内で刃物を振り回して暴れているとの想定で、訓練も実施した。乗客の安全を確保した上で避難誘導を行うとともに、署員が刺股などを使って犯人役を取り押さえた。

 参加した須藤さやかさん(23)は「乗客や自分の身を守るために、教えてもらったことを実践できるようにしたい」と話した。

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