巨人に米独立L2年連続MVPが加入、中日はまだ支配下ゼロ人…セ6球団の補強進捗は?

巨人・原辰徳監督(左)と中日・立浪和義監督【写真:荒川祐史】

日本一となったヤクルトは右腕コールを加えたのみ

2021年シーズンも幕を下ろし、総決算となる「NPB AWARDS 2021」も終了し、本格的にシーズンオフとなるプロ野球。各球団は来季に向けて、戦力を整えていっている。では、各球団の補強の進捗具合はどうなっているだろう? セ・リーグ球団を見ていこう。

【ヤクルト】
AJ・コール投手

今季、日本一に輝いたヤクルトは右腕のAJ・コールの獲得を発表。メジャー通算109試合登板の実績を誇り、先発候補として期待されている。オスナ、サンタナ、マクガフ、サイスニードと優勝に貢献した助っ人勢が残留するため、今後の補強の動きも少ないか。

【阪神】
アーロン・ウィルカーソン投手
渡邉雄大投手(育成)

阪神はここまでウィルカーソンの加入が決定。2年連続最多セーブのスアレスがメジャーに移籍するため、代役の守護神候補の補強が急務だった。ソフトバンクから戦力外となった渡邉雄も育成で加えた。エドワーズ、サンズを放出しており、更なる外国人補強がありそうだ。

広島はセ・リーグでは最多の新外国人3人の加入が決まっている

【巨人】
アダム・ウォーカー外野手
勝俣翔貴内野手(育成)
鈴木優投手(育成)

3位に終わった巨人は米独立リーグで2年連続MVPに輝いているウォーカーの獲得を発表。2012年に米ドラフト3巡目でツインズに指名された大砲で、左翼と右翼をこなす。今季は助っ人補強が不発に終わっただけに期待したいところ。また、このオフは多くの選手を自由契約にし、育成選手と再契約。支配下登録枠には余裕があるだけに、今後、更なる補強の動きがありそう。

【広島】
ニック・ターリー投手
ライアン・マクブルーム内野手
ドリュー・アンダーソン投手

現時点でセ・リーグで最多の3人の新助っ人獲得を発表している広島。マクブルームは今季3Aで32本塁打を記録した長距離砲で、ターリーはメジャー通算35試合に登板している左腕。アンダーソンもメジャーで今季9試合登板。今季はことごとく助っ人が活躍できなかっただけに、この3人への期待が高まる。

【中日】
大嶺祐太投手(育成)
ギジェルモ・ガルシア外野手(育成)
フランク・アルバレス投手(育成)

現時点で、セ・リーグ6球団の中で唯一、支配下選手の補強が発表されていない中日。ビシエド、アリエル・マルティネス、ライデル・マルティネス、ジャリエル・ロドリゲスの4人の助っ人が残留するものの、打線強化が課題だけに、強打の新助っ人をチームに加えたいところ。

【DeNA】
大田泰示外野手
藤田一也内野手
ブルックス・クリスキー投手

最下位に沈んだDeNAは日本ハムを自由契約になった大田泰示、楽天を戦力外になった藤田一也を獲得。新外国人では最速158キロを誇る剛腕・クリスキーの加入が決まっている。ロメロ、エスコバー、ソト、オースティンと核になる助っ人の残留が決まっており、この先、課題の投手力の補強はあるか。(Full-Count編集部)

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