アロンソ、F1アブダビGPのセーフティカーは「フェルスタッペンにとって運が良かったが、ある意味では公平だった」

 フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)は、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がF1第22戦アブダビGPのセーフティカーの発動によってタイトルを決めたことについて、「公平」だったと語った。

 最終戦アブダビGPでは、ニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)のマシンがコース上にストップしたことにより、54周目にセーフティカーが出動した。

 これで8度目のタイトルをほぼ手中に収めていたルイス・ハミルトンとそれを追うマックス・フェルスタッペンのタイム差がなくなると、さらにレースコントロールがこの2台の間にいた周回遅れのマシンにハミルトンを追い抜くことを認めたために、ふたりはテールトゥノーズの関係となった。

 レースは最終ラップに再開され、セーフティカーランの間に新品タイヤに履き替えていたフェルスタッペンがハミルトンをオーバーテイクしたことで、彼の初タイトル獲得が決まった。

 このセーフティカーの手順に対してはメルセデスが抗議を提出したほか、ランド・ノリス(マクラーレン)など他のドライバーからも、レースコントロールが周回遅れのうち、ハミルトンとフェルスタッペンの間にいる5台のマシンのみを前に出したことに疑問の声が上がっている。

 一方でアルピーヌのフェルナンド・アロンソはオランダの放送局Ziggo Sportに対し、フェルスタッペンがタイトルを獲得したのは「純粋な運」によるものだとしたうえで、フェルスタッペンはタイトル獲得に値すると語った。

「正直なところ、あれは純粋に運が良かった。でも、彼(フェルスタッペン)は今シーズン不運なことがたくさんあったたわけで、これでバランスが取れたということだ」

「だからある意味では公平なものだと思う」

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