2年ぶりに花まつり開催 田辺市の古尾町内会

「花まつり」の会場で買い物をしたり歓談したりする住民ら(和歌山県田辺市古尾で)

 和歌山県田辺市古尾町内会(細野康治町内会長)は12日、地元にある広場で住民同士の交流を目的にした「花まつり」を開いた。天候に恵まれる中、来場した住民らは花や農産物を購入し、歓談を楽しんだ。

 地域の活性化を目指して数年前から春と冬の年2回、花まつりを開いてきたが、昨年は新型コロナウイルス感染症防止のために中止した。

 この日は、手指の消毒やマスク着用などのコロナ感染防止対策を取った上で開催。パンジーやハボタンなどの花の苗の販売があり、来場者が迎春準備で買い求めていた。

 また、町内会の幹部と交流のある秋津川町内会のメンバーが、地元産のニンジンやネギ、ミカンなどの農産物を販売した。

 古尾町内会の細野会長(79)によると、花まつりは古尾町内会、古尾花を愛する会、古尾子供会OBの各団体が協力し、廃品回収で得た資金を活用するなどして開いてきた。

 細野会長は「日頃から交流を図っていると、いざ災害が起きた時に住民同士で助け合えるようになる。町内は少子高齢化が進んでいるが、これからもコロナ禍に負けずに町内を盛り上げていきたい」と話している。

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