「東山の選手は卓球をよく知っている」“絶対王者”を追い詰めた東山高校卓球部に潜入

2021年夏のインターハイ、男子卓球界の“絶対王者”愛工大名電高を準々決勝で追い詰めたのが、東山高校卓球部だ。マッチカウント2-3で敗れたものの、“高校卓球界に東山あり”と存在感を放った。

現在の高校卓球界では中高一貫での強化が主流となっているが、東山は違う。高校入学からインターハイまでの2年4ヵ月で全国トップと戦える選手を育て上げている。また、卒業後も選手が成長することも特徴の1つで、卒業生の大島祐哉(木下グループ)や笠原弘光(シチズン時計)らは今も日本卓球界の最前線で戦い続けている。

今回は東山高校に潜入し、卓球部の特徴や卒業後も成長する秘訣などを探った。

【東山高校卓球部】京都府の卓球強豪校。2021年のインターハイ学校対抗ではベスト8に入り、優勝した愛工大名電高を2-3と追い詰めた。エースの星優真は、全日本選手権ジュニア男子の部で第1シードを下し、ベスト8とランク入り。笠原弘光(シチズン時計)、大島祐哉(木下グループ)ら実業団やプロで活躍する選手を輩出している。

愛工大名電を追い詰めたインターハイ

写真:インターハイでの宮木操監督と星優真(東山高校)/撮影:ラリーズ編集部

写真:宮木操監督(東山高校)/撮影:ラリーズ編集部

写真:東山高校3年の佐藤匠海 愛工大名電戦は4番シングルスで鈴木颯に勝利した/撮影:ラリーズ編集部

写真:男子ダブルス3位に入った星優真(写真左)・佐藤匠海(東山高校)/撮影:ラリーズ編集部

写真:学校対抗ベスト8入賞の東山高校卓球部/撮影:ラリーズ編集部

成長の要因はミーティング

エース兼主将として東山高校を支えた3年生の星にも話を聞いた。

写真:星優真(東山高校)/撮影:ラリーズ編集部

写真:星優真(東山高校)/撮影:ラリーズ編集部

写真:練習前のミーティングの様子/撮影:ラリーズ編集部

写真:星優真(東山高校)/撮影:ラリーズ編集部

東山名物・トス練

再び宮木監督に。

写真:東山高校卓球部の練習の様子/撮影:ラリーズ編集部

写真:多球練習を行う東山高校卓球部/撮影:ラリーズ編集部

写真:鋭い眼光で練習を見つめる宮木操監督(東山高校)/撮影:ラリーズ編集部

活躍するOBたちの存在も大きい

写真:東山高校OBとして活躍する大島祐哉(木下グループ)/撮影:ラリーズ編集部

写真:今季のTリーグで活躍している東山OBの大島祐哉(木下マイスター東京)/撮影:ラリーズ編集部

写真:東山高校卓球部メンバー/撮影:ラリーズ編集部

「東山の卓球はオールフォアで動き回ること」と言われていた時代もあった。だが、それは当時にあった戦い方を選んでいたからだ。積み上げてきた歴史や伝統だけでなく、今の時代にあったやり方を取り入れていく。全国上位常連の名門校として、東山高校が戦い続けられる理由が練習場にはあった。

取材・文:山下大志(ラリーズ編集部)

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