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栃木県医師会は16日、宇都宮市内で記者会見を開き、新型コロナウイルスの感染拡大に備えた医療基盤のさらなる整備やワクチン接種の必要性を訴えた。年末年始を控え、感染対策の継続も求めた。稲野秀孝(いなのひでたか)会長は「早期発見・早期治療の体制を具体的にイメージし、準備する必要がある」と呼び掛けた。
県内の感染者数やワクチンの接種実績について、浅井秀実(あさいひでみ)副会長が説明。人口10万人当たりの死者数は6.05人と、全国平均の14.56人を大幅に下回っていると明かした。稲野会長は「県の入院調整本部がうまく機能し、少ない医療資源をフル活用できた」とした上で「甘んじることなく、今後も県を挙げて医療の基盤づくりをやっていく必要がある」と述べた。
新変異株「オミクロン株」への対応について、稲野会長は「水際対策が極めて重要」と指摘した。「変異株の実態を知るために、感染拡大までの時間をできる限り稼がなければならない」と訴え、3回目ワクチン接種の必要性を強調した。
年末年始の過ごし方では、小沼一郎(こぬまいちろう)副会長が「帰省や旅行はなるべく少人数で、基本的な感染予防対策をしっかり行うなど油断せず取り組んでほしい」と求めた。