野球もグラビアも自ら選択…女優・奥山かずささんの“強い信念”生んだ父の厳格な教え

女優の奥山かずささん【写真:荒川祐史】

モデルをやると言ったら「就職いつするの?」

多くのドラマに出演する女優の奥山かずささんは、自ら歩む人生を選び取ってきた。小学生時代は男の子ばかりだった野球チームに飛び込み、大学時代は反対を押し切って芸能界に挑戦。「やれって言われてやったことはないです」。強い信念を支える根底には、厳格な父の存在があった。

【動画】“日本一美しいカラダ”奥山かずささんの美しい投球フォーム

青森で生まれ育ち、大学で宮城へ。スカウトされたのがきっかけで、モデル活動を始めた。2016年にオスカープロモーション主催の「第1回ミス・美しい20代コンテスト」で準グランプリを獲得。本格的な芸能活動のため東京へと軸足を移す中、両親は少し渋い表情だった。

「反対というより、騙されていると思われていましたね(笑)。『モデルをやる』と言ったら、『就職はいつするの?』って言われて……」と当時を振り返る。警察官の父は寡黙で礼節に厳しく、小さい頃は「取り締まられていた」と笑う。ただ、自主性は尊重してくれたといい「何かを言われることはなかった」と振り返る。

2年半前の始球式を観戦、今では父もファンのひとり

小学4年のころに地元のスポーツ少年団に入ったのも、5歳上の兄に憧れて自ら志願。女子メンバーは2人だけで男子からイジワルされることもあったが、めげることなく白球を追いかけた。中学、高校ではソフトボール部に所属。試合を見に来てくれていた父から指導を受けることはなかったが、大人になってから“意外な事実”を知らされる。

「ビニールに入れた土を持ってきて『実は俺、甲子園出てたんだよね』って言われて」。青森・三沢高時代に憧れの舞台を経験した元球児だった。知らないところで親子を繋いでいた野球という共通点に不思議な縁を感じる。

芸能界に入ってからも、真摯に芝居やグラビア撮影に向き合ってきた奥山さん。当初は反対していた父も今では、“女優・奥山かずさ”のファンのひとり。2019年に地元・青森で始球式をした時は、球場に足を運び、大喜びしてくれたという。

「何かを成し遂げるときに負けず嫌いなのは、父と母のお陰だなと思います」。両親の教えを胸に、自らの意思で新たな道を切り開いていく。

○奥山かずさ(おくやま・かずさ)1994年3月10日生まれ、青森県出身。小学4年から野球を始め、中学・高校ではソフトボール部に所属。2016年に「第1回ミス美しい20代コンテスト」で準グランプリを獲得し、本格的に芸能界へ。2018年にはスーパー戦隊シリーズ「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」で女優デビューを果たし、注目を集めた。2年前の2019年5月には、地元の青森県で行われたプロ野球「楽天-西武戦」で始球式を務め、スタンドをどよめかせた。多くのドラマに出演する一方で、グラビア活動も精力的に展開。2021年9月には、自身3冊目の写真集となる「月刊 奥山かずさ・想」(小学館)を出版。2022年のカレンダーも発売中。(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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