小栗旬主演、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の会見開催。「タイトルは『どうする義時』でもいけたかも」!?

三谷幸喜が脚本を担当し、小栗旬が主演を務める、NHK総合ほかで2022年1月9日にスタートする大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜午後8:00ほか)のオンライン記者会見が行われ、主人公・北条義時役の小栗をはじめ、新垣結衣、菅田将暉、小池栄子、大泉洋の主要キャスト5人が参加した。

ドラマは、源頼朝の妻となる北条政子の弟・義時(小栗)を主人公に、地方の豪族から頼朝の第一の側近となった義時が、その後いかにして頂点に上り詰めたのかを、鎌倉幕府を支えた武士たちの姿を絡めて描くもの。義時の初恋の人であり頼朝の最初の妻・八重を新垣、頼朝の弟で悲劇の天才武将・源義経を菅田、義時の姉で源頼朝の妻・政子を小池、義時を右腕に天下を狙う頼朝を大泉が演じる。

5人によるミニトークと質疑応答で進行された会見で、冒頭に、三谷が手掛ける大河ドラマの難しさや面白さについて、「真田丸」で経験済みの大泉に回答が求められるが、大泉は「そうですね…どうですか、菅田さん?」といきなり菅田に質問。驚いた菅田が「え? ここで俺に振ります?」と困惑すると、大泉は「日本一の司会者ですからね。年末に向けて予行演習していますから」と「NHK紅白歌合戦」をにおわせる発言を挟みつつ、さらに菅田を追求。

それに対して菅田も負けずに「先輩の甘えが見えました。後輩に振るっていう」と返しつつ、「めっちゃ楽しいですよ。本もコメディーにも見えるし、シリアスにも見えるし、現場の調和でどっちにでもなる感じがすごく楽しいです」と話した。そこで、さらに大泉が調子に乗って「奥さまは何とおっしゃっていますか?」と切り込むと、すぐに小池が「プライベートなことについてはお控えいただいて…」とたしなめた。

また、大泉が菅田について「義経はかわいい」と発言すると、これには小栗や小池も「すごくかわいい」と同意。菅田は「初日に皆さんにそう言っていただけた後、大泉さんと2人になった時に『俺の方がかわいいからな』って、謎の勝負をしてくるんです。別にそこで勝負してないし」と暴露すると、「そういうのが見出しになって出ちゃうからやめて」と慌てる大泉。そんな大泉に対し、小池は「ちっちゃい男だよ」とあきれつつも、「嫉妬するぐらいかわいらしいんだよね」とフォロー。大泉は「頼朝は義経がかわいいんすよ。そう思うには、十分すぎるかわいさが義経にはありましたね。へたしたらガッキー(新垣)より若干かわいいじゃないかな」とベタ褒めした。

大河ドラマも三谷作品への出演も初となる新垣については、小池が「八重さんのイメージにぴったり、動じない強さを昔から感じていた」、小栗も「共演させていただいて動じない人なイメージ」と称すると、新垣は「そんなことないですよ。動じてますよ。今もどんどん顔が赤くなってます」と胸に手を当てながら否定。

小栗は現場で新垣の様子を観察していたそうで、「リハーサルに少し早めに来たり、(八重と)関係ないシーンをこっそりのぞいているのを見かけたんです。それがすてきだなと思いました」と告白。そんな小栗のストーカー的行動に小池が「そういうの義時っぽい。ジメーッとしてる」とツッコむと、「ガッキーに対してのアプローチは、若干ストーカー的な感じはあるかも」と認める小栗。新垣は「(大河は)初めてのことで、流れも全然分からないので、少しでも情報を収集したい気持ちと、(皆さんと)お会いできないシーンもあるので、一足早く見られるのはラッキーだなと思いながら、のぞいていました」と語った。

そして、小栗は三谷脚本について、「ここに必要なんだろうか?と思うところに面白さを入れてくる。演じる上では切り替えが難しいけど、人間らしいといえば人間らしいのかな。そういう部分も面白い」と印象を述べ、大泉から「小栗くんは北条家にはポンコツしかないと言っていた」と暴露されると、「ほんとにポンコツしかいないんですよ。それでいて頼朝についてる(安達盛長役)の野添(義弘)さんもポンコツなんですよ。本当に義時がどうにかしないと、鎌倉幕府が成り立たないんですよ」と笑う。続けて、「劇中、僕はみんなから『どうにかしろ』って言われているんです。だから、(本作の)次の大河は『どうする家康』ですけど、『どうする義時』のタイトルでもいけたんじゃないかな」と発言し、会見を盛り上げていた。

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