小田急電鉄(東京都)は17日、来年3月12日からのダイヤ改正を発表した。平日朝のラッシュ時間帯の都心方面へ直通する列車を増便する一方、日中・夕夜間帯の一部列車の運転を見直す。ダイヤ改正に合わせて、ロマンスカー・VSE(50000形)の定期運行は終了する。
着席ニーズの高まりを受け、朝のラッシュ時間帯(午前6~9時)の特急ロマンスカー「モーニングウェイ号」を3本増発。ただ、比較的利用の少ない平日午前6~7時の小田原・新松田発、相模大野行きの急行は5本減便する。
平日の日中と夕夜時間帯(午前11時~午後4時ごろ)も新百合ケ丘ー町田を現行の15本から12本に減便するなど、特急以外の列車の運転本数を見直す。藤沢ー片瀬江ノ島間は、特急ロマンスカーなどの一部列車を除き、各駅停車による折り返し運転のみとなる。
特急ロマンスカー・VSEは、来年3月11日で定期運行を終了。車両の経年劣化や主要機器の更新が困難になることが理由で、今後はイベント列車として運行する予定という。
同車両は、箱根観光専用の特急列車として2005年3月に就役。展望席や大型の窓が特徴だった。