宇都宮で最大瞬間風速23.5メートル 栃木県内、冬型気圧配置で強風 物置屋根飛ぶ被害も

風で吹き飛ばされた物置の屋根=17日午後10時10分、宇都宮市上桑島町

 栃木県内は17日夜から、上空に強い寒気が流れ込み冬型の気圧配置となった影響で強風が吹いた。宇都宮で午後10時10分、最大瞬間風速23.5メートルを観測した。

 午後9時ごろには、宇都宮市上桑島町で民家の物置のトタン屋根が飛ばされた。物置は壁も損壊し、窓ガラスが割れた。住民男性(72)は「ビューと大きな音がして、ガシャーンと強い衝撃音が聞こえた。何十年も住んでいるがこんなこと初めて」と驚いた。

 同市西刑部町で3本の倒木があり、道路をふさいだ。午後10時50分ごろ、消防が出動した。

 また午後8時半ごろ、JR宇都宮線矢板-野崎駅間に設置されている風速計が規制値を超えたため、宇都宮-黒磯駅間の上下線で運転を見合わせた。午後10時ごろには、日光線の文挾-鹿沼駅間で倒木があり、上下線で運転を見合わせた。

 強風が吹いていた那須塩原市内では午後9時35分ごろ、約1700軒が停電した。原因を調べている。

強風で折れた街路樹=17日午後9時45分、宇都宮市本町5丁目

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