神奈川・海老名市の公共施設駐車場有料化 市議会で条例改正案を可決

海老名市役所

 海老名市議会は17日、本会議を開き、公共施設付帯駐車場を有料化する条例改正案を賛成14人、反対6人の賛成多数で原案通り可決した。また有料化に関連し、減免の継続的検討などを求める付帯決議案を賛成多数で可決した。

 有料化の対象は、えびな市民活動センター、海老名運動公園、北部公園、中野公園、市文化会館。市は有料化の目的として(1)受益者負担の適正化(2)負担の公平性の確保(3)財源の確保ーを挙げていた。

 この日の本会議で宇田川希氏(政進会)、舘登志子氏(立憲民主えびな)は「将来世代に負担を先送りすべきではない」「料金や実施方法を今後しっかり検証し見直すことも必要」などと賛成意見を述べた。

 一方、松本正幸氏(日本共産党)、田中裕子氏(いちごの会)、吉田美菜子氏(無会派)が「無料だからこそ、市民に健康な生活など大きな利益をもたらしている」「有料化により指定管理料の縮減につながるかどうか分からない」などと反対意見を述べた。

 付帯決議は、(1)減免の継続的な検討(2)市民活動が活発に行われる支援や取り組み(3)公共施設での市民サービスの維持向上(4)料金収入・使途の透明性確保(5)料金や実施方法などを2年程度で見直すことーといった内容。

 有料化に反対する請願は賛成少数で不採択となった。市では来年4~5月をめどに有料化を実施する予定。

© 株式会社神奈川新聞社