トヨタ紡績、将来の自動運転を想定した車室空間をCES2022に出展

トヨタ紡織株式会社(以下、トヨタ紡織)は、2022年1月5日から1月8日に、米国ネバダ州ラスベガス市で開催される「CES 2022」に出展する。12月15日付のプレスリリースで明かした。

CASEやMaaSの進化スピードが加速し、自動車に対するユーザーのニーズが大きく変化している。トヨタ紡織は、移動空間の新価値創造を主導する「インテリアスペースクリエイター」を目指している。CES 2022では、MaaS社会に向けた車室空間ソリューションとして、将来の自動運転を想定した2つの車室空間を提案する。

1つ目の車室空間は、2030年以降の自動運転レベル4を想定したMaaSシェアライド空間コンセプト「MX221」だ。コンセプトテーマとして、都市部でのシェアモビリティの車室空間「Diversatility」を掲げている。

同空間の特徴は、シートレイアウトや内装アイテムを変更することで、多様な移動ニーズや利用シーンに合わせられることだ。さらに、乗員の状態やシーンに応じて、空調や照明、音響、香り、振動刺激、映像を最適に制御する先進システムを搭載し、新たな価値を提供する。

なお、「MX221」は、トヨタグループの株式会社ジェイテクト、株式会社アイシン、株式会社デンソー、豊田合成株式会社、株式会社東海理化、およびトヨタ紡織の6社連携による先進先行技術を搭載している。

トヨタ紡織が提案する2つ目の車室空間は「MOOX」だ。同空間では、ビジネスやエンターテインメントなどさまざまなサービスで空間活用されることを想定したMaaS空間を提案している。

同空間では、用途に応じてシートや内装アイテムを脱着交換して効率的に空間をアレンジできるテイラードスペースシステムを搭載した。また、車両位置情報と連動したコンテンツ提供や、乗員行動や感情を推定し状態を誘導する五感制御システムで、新たな体験を提供するという。

(出典:トヨタ紡織 Webサイトより)

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