真鶴町長選 19日投開票 不正コピー問題による出直し選挙、信頼回復への姿勢問う

 神奈川県真鶴町の選挙人名簿抄本を不正にコピーし、町長選に使用していたなどとして松本一彦前町長が辞職したことに伴う町長選は19日、投開票される。立候補しているのはいずれも無所属で、新人で元町議の森敦彦(70)、元町長の宇賀一章(69)、前町長の松本一彦(55)、新人で元会社役員の大塚伸二(66)=届け出順=の4氏。

 名簿不正コピー問題を起こし、出直し出馬した松本氏への評価に加え、個人情報流出の再発防止策や町政の信頼回復などへの姿勢が問われる。

 各候補者は、この問題に対する考えや今後の再発防止策などを訴えるほか、森氏は高齢者支援や町の主要産業である石材業、漁業の活性化などを掲げる。宇賀氏は町長経験を生かした小中一貫教育導入など子育て・教育施策を訴える。

 松本氏は中学校完全給食や町長時に着手した真鶴半島や駅前の活性化を主張。大塚氏は民間経験を生かした情報管理や移住者視点の観光資源活用を訴える。

 投票は、午前7時~午後8時まで、町内5カ所の投票所で行われる。

 13日現在の有権者数は、6343人(男2950人、女3393人)。

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