JOC都道府県対抗中学バレーに挑む県勢 男女選抜メンバーが出場 大阪・26日から

(写真左から)ブロックとレシーブの練習に励む女子=諫早市の真城中体育館、エース山本を軸に勝負する男子=大村市の大村工高体育館

 バレーボールのJOCジュニアオリンピックカップ第35回全国都道府県対抗中学大会は26~28日、大阪市の丸善インテックアリーナ大阪などで行われる。昨年はコロナ禍の影響で中止となったため、2年ぶりの開催。各都道府県の選抜メンバー12人で編成した男女各48(開催地の大阪は2)チームが出場する。観客は人数制限をして入れ、例年各組2位までが突破していたグループ戦は、各組1位のみが決勝トーナメントへ進む。

■男子 エース山本軸に粘る

 高校の指導者や保護者らのサポートもあり、9月末から毎週末、合同練習に取り組んできた。11月は県外に遠征して、日を追うごとに勝率も上がっている。中尾監督は「基礎から積み上げ、個人のスキルは確実に伸びている。選手の起用法や組み合わせもいろいろ試してきた」と手応えをつかんでいる。
 身長180センチのエース山本を軸に粘り強く戦う。山本は対応力があり、難しい体勢からもスパイクを決める力がある。対角に入るOH梅本も潜在能力が高い。セッターは巧みにコンビを使う坂本とハンドリングがいい東を使い分ける。MB陣は身長180センチ台の朝長、田中が中心。チームをまとめるリベロ鮎川は「守備のフォーメーションを教わって、レシーブが上がるようになった」と実感している。
 グループ戦は夏の全国大会出場選手を擁する静岡、福島とぶつかる。ゲームキャプテンのOP横山は「開催してもらえることに感謝して、みんなで一つにまとまって力を出したい」と意気込む。

■女子 泥くさく食らいつく

 早岐、真城中が体育館を使用させてくれたおかげで、可能な限り合同練習ができた。高校や中学の指導者の支えもあって、一人一人が上達。中崎監督は「泥くさく食らいつく姿勢を意識してレシーブを磨いてきた。自分たちの力を出せれば勝てる」と本番を見据える。
 夏の九州大会3位の諫早からはエース吉田葵、セッター大山、MB大内田がメンバー入り。主将の吉田葵は「長崎代表のプライドと覚悟を持って日本一に」と力強い。
 試行錯誤してきた中で急成長したのはOH栗山。MB林とともに得点源となる。九州大会を経験した千々石のエース北川はリベロに転向。セッターは平川と大山を併用する。左利きのOP吉田優、MB山道、水田らも貴重な戦力。双子の佐藤姉妹は佳音がMB、侑音がOPを担う。侑音は「みんなで一生懸命つないだボールを絶対に決める」と気合が入る。
 グループ戦は静岡、徳島と対戦。勝ち抜けば、決勝トーナメント1回戦で強豪の岡山と当たる可能性が高い。


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