イルミで住民とふれあい 五島の中高生が設置体験 三井楽・万葉公園

国道沿いに「おつかれさま」と浮かび上がる五島南高生のイルミネーション=五島市、万葉公園

 長崎県五島市三井楽町の住民らが地域の子どもたちを対象に体験・学習活動をするボランティア団体「みいらく寺子屋実行委」(渡邉順子委員長、11人)を設立した。地元の中高生21人が12日、同町の万葉公園にイルミネーションを設置した。
 みいらく寺子屋実行委は地域の小中高生に五島の豊かな自然を満喫し住民と触れ合いながら成長してもらいたいと10月に設立。学習活動や地域行事などへの参加を計画している。
 この日は、町おこし団体三井楽わっかもん会が毎年しているイルミネーションの設置に高校生6人、中学生15人が参加した。6メートルほどの板にチューブ式のライトを成形し、ビニールテープを巻いて文字を作った。高校生は「仕事帰りにほっとしてもらいたい」と「おつかれさま」とあしらい、福江・岐宿方面からのドライバーの目に留まる国道沿いに設置された。中学生は来園者を迎える意味で「welcome」をつくり、公園内に取り付けられた。
 県立五島南高1年の平山爽羅(そら)さん(16)は「設置作業に初めて参加し、多くの人が関わっていると知った。昨年までよりきれいに見えると思う」と話した。渡邉委員長は「地域を盛り上げる住民と交流しながら、和やかな雰囲気で活動できた。子どもたち同士の交流も深まれば」と期待した。イルミネーションは来年2月まで楽しめる。

イルミネーションの設置を体験する五島南高の生徒ら

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