ナショナルズ元監督・ウィリアムス パドレスの三塁コーチ就任へ

メジャーリーグ公式サイトでパドレスを担当するAJ・カッサベル記者が関係者から得た情報によると、パドレスはメジャー通算378本塁打の実績を誇り、2014~15年にナショナルズの監督を務めたマット・ウィリアムスを三塁ベースコーチに招へいする方針を固めたようだ。ウィリアムスはナショナルズの監督を解任されたあと、2016年はダイヤモンドバックスの三塁ベースコーチ、2017年は解説者、2018~19年はアスレチックスの三塁ベースコーチを務め、2020年からの2シーズンは韓国プロ野球の起亜タイガースを率いていた。

現在56歳のウィリアムスは、現役時代はジャイアンツ(1987~96年)、インディアンス(1997年)、ダイヤモンドバックス(1998~2003年)の3球団で強打好守の三塁手として活躍し、メジャー17年間で通算1866試合に出場して1878安打、打率.268、378本塁打、1218打点、OPS.805を記録。1990年にリーグ最多の122打点、ストライキでシーズンが中断された1994年にはメジャー最多の43本塁打をマークし、1999年には創設2年目のダイヤモンドバックスの主砲として打率.303、35本塁打、142打点の好成績を残した。シルバースラッガー賞とゴールドグラブ賞を各4度受賞し、オールスター・ゲームには5度選出。2001年にはダイヤモンドバックスの一員としてワールドシリーズ制覇も経験した。

引退後はダイヤモンドバックスでアドバイザー的な役割を担っていたが、2010年に一塁ベースコーチに就任し、2011年からは三塁ベースコーチへ異動。2013年10月にナショナルズの監督に就任すると、翌2014年はチームを地区優勝に導いて最優秀監督賞を受賞したが、地区シリーズはジャイアンツに1勝3敗で敗退した。2015年に地区優勝を逃すと解任され、メジャーでの監督通算成績は2シーズンで179勝145敗(勝率.552)となっている。

2020年から3年契約で起亜タイガースの監督を務めていたが、2年連続でポストシーズン進出を逃すなど思うような結果を残せず、今年11月に双方合意での契約解除が発表された。契約期間を1年残して韓国球界を去ることになり、パドレスの三塁ベースコーチとしてアメリカ球界復帰が濃厚となっているようだ。

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