沖縄拠点に成長へ アスティーダと九州アジアプロ野球、協業の連携協定

 卓球Tリーグの琉球アスティーダを運営する琉球アスティーダスポーツクラブ(早川周作社長)と、福岡県の九州アジアプロ野球機構(田中敏弘代表理事)は17日、沖縄を拠点に協業していく連携協定を結んだ。

 県庁で調印式を開き、同機構がアスティーダスポーツクラブの事務所内に拠点を置き、事業を進めていく方針などを発表した。

 同機構は現在、大分と熊本で活動する2球団が加盟し、交流戦などを行っている。来季からは福岡の1球団が加わり、プロ野球の福岡ソフトバンク3軍チームとも試合を重ねる予定という。さらに九州を拠点にアジア圏との野球交流を目指す中で、野球が盛んでアジア圏とも近い沖縄に着目し、今回の協定につながったという。

 早川社長は地理的要因も含め、九州沖縄地方がスポーツを軸としたアジア圏の中心になる可能性を秘めているなどとして、アジア圏でファンが多い卓球と野球の協業効果について分析し、「沖縄という優位な環境を生かして共に成長していきたい」と意気込みを語った。

 田中代表理事も「野球熱の高い沖縄で(事業することで)アジアとの距離をさらに短くする。交流拠点としてスピードアップが図れると思っている。アジアは野球が盛ん。プロがある東アジア、可能性のある東南アジア、さらにオセアニアとの交流も見据えて動いていきたい」と話した。

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