備中備後麺パラダイス(令和3年11月28日) ~ 県境を越えて一堂に集まった麺料理の食べ比べ

令和3年11月28日(日)の午前10時から午後3時まで、岡山県笠岡市の笠岡陸上競技場多目的広場で「備中備後麺パラダイス」が開催されました。

笠岡ラーメンや尾道ラーメンをはじめ、備中備後のラーメンやうどん、焼きそばなど、麺料理のお店14店舗が出店し、会場には屋台やキッチンカーがずらり。

お天気にも恵まれたイベント当日のようすをレポートします。

「備中備後麺パラダイス」とは

備中備後麺パラダイスは、笠岡商工会議所のラーメンのまち笠岡全国展開プロジェクト推進委員会が主催するイベントです。

岡山県笠岡市を中心として、高梁市や新見市、また広島県からは尾道市や福山市など、備中備後のラーメン店やうどん店が大集合しました。

受付では手指の消毒と体温チェックをおこない、配られたリストバンドを手首につけて入場します。

入り口では観光冊子も配っていましたよ。

会場は多くのお客さんで賑わっていました。

笠岡市のご当地ラーメンは鶏チャーシューが特徴

笠岡市からは、以下の5店舗が出店です。

こうのしま お多津

こうのしま お多津(おたつ)は、笠岡ラーメンの人気店のひとつです。

お多津の笠岡塩ラーメンをいただきました。

メンマと青ネギ、糸トウガラシに煮鶏が載っています。

澄んだスープがきれいですね。

透明感のあるスープは、あっさりしているけれどしっかりとダシの風味を感じました。

柚子の皮が少し入っており、ほんのりと爽やかな香りが後を引きます。

麵屋千鳥

麵屋千鳥は、笠岡市のご当地ラーメン「笠岡ラーメン」が名物。

笠岡駅から少し東方面に店舗を構えています。

この日、提供していたのは人気の笠岡ラーメン。

鶏がらスープと和だしがベースに、笠岡ラーメン定番の鶏チャーシューがたっぷり載っています。

王道の笠岡ラーメンを求めて、行列ができていました。

八楽笑

八楽笑(はらしょー)は岡山県笠岡市のラーメン店です。

キッチンカーでの販売はひときわ目をひきました。

実は実店舗もトレーラーハウスなんだそう。何だかワクワクしますね。

この日に販売していたのは、あっさりとした醤油スープに鶏チャーシューが載った「笠岡らーめん」です。

よろず居酒屋やくう

おいしいお酒や料理がそろうよろず居酒屋やくう

実はラーメンも人気が高いんですって。

イベントでは、ファンも多いというラーメンを提供。

鶏ガラのスープにメンマやネギ、鶏チャーシューが載った笠岡ラーメンです。

中華そば備州屋

中華そば備州屋の笠岡ラーメン。

かつおだしのしっかりしたスープに、鶏チャーシューが載った、これぞ笠岡ラーメン。

ピリ辛のメンマが存在感を出していました。

岡山県内のうどんやソーメンも出店

岡山県内のうどん店やソーメンの店も出店していました。

かも川手延素麺株式会社

麺の味がダイレクトに楽しめる手延べ釜玉うどんを販売していたのは、浅口市のかも川手延素麺

店頭では、昔ながらの手延べうどんの製法を再現していましたよ。

玉島味噌醤油(資)

玉島味噌醤油の屋台で食べられるのは、2センチメートルほどの太い幅で長い麺を折り畳みながら食べる、少し変わったしのうどん

鶏肉と醤油のダシにたっぷりの鰹節が載っていました。

株式会社ふるいち

岡山県でぶっかけうどんといえば、ふるいちのぶっかけを思い浮かべるかもしれません。

倉敷市のふるいちは、全国的に広がるぶっかけうどん発祥の店です。

甘辛いだしともちもちとしたうどんがクセになりますね。

高梁や新見からは少し変わったメニューも

岡山県北部の高梁市や新見市からも出店がありました。

どのお店も気になるメニューで、多くのお客さんが列をつくっていましたよ。

夢風船

高梁からは夢風船が出店。

販売していたインディアントマト焼きそばは、高梁市のご当地グルメです。

トマトを使ったカレー味の焼きそばが珍しく、長い列ができていました。

目の前で炒める焼きそばからは、カレーの良い香りが広がっています。

千屋牛ラーメン辰五郎

新見市からは千屋牛ラーメン辰五郎が出店していました。

千屋牛ラーメンは新見のご当地ラーメンです。

千屋牛の骨や昆布、煮干しなどを煮こんだあっさりした和風のスープに、やわらかく煮込んだチャーシュー。

新見市のマスコットキャラクター「に~みん」も、お店の宣伝をしていましたよ。

にいみ茶屋

新見市からのもう一店舗は、にいみ茶屋です。

▼店頭で炒めていた野菜といのしし肉がおいしそう。

▼いのしし肉と野菜がのったいのししラーメンをいただきました。

味噌仕立てのスープがさらに食欲をそそります。

臭みもなく食べやすいいのしし肉とたっぷりの野菜で、大満足でした。

尾道や福山など広島県のお店も出店

尾道市からは2店舗、福山市からは1店舗が出店していました。

東珍康

東珍康(とんちんかん)のラーメンは、水にこだわった醤油ベース。

あっさりしたスープが特徴の尾道ラーメンです。

壱番館本店

壱番館本店が提供していたのは、元祖尾道ラーメン

少しこってりした醤油ベースで、これぞ尾道ラーメンです。

福山ラーメンぶんぶん

福山市の繁華街に店舗を構えるぶんぶんの屋台。

鶏がら魚介を使ったスープの、あっさりとした醤油ラーメンです。

各地のキャラクターが集まり子供たちに人気

ラーメンやうどんの店舗以外に、それぞれの地域の特産物を販売する屋台も。

また、各地のご当地キャラクターやゆるキャラも集まっていました。

▼こちらは倉敷市の素隠居さん

▼尾道市因島のイメージキャラクターはっさくんもやってきて、素隠居さんとハイポーズ!

▼福山市イメージキャラクターのローラちゃんは大人気。子供たちに囲まれて一緒に写真を撮っていました。

▼新見市のマスコットキャラクターに~みんも愛嬌を振りまいたり、新見から出店している店舗のお手伝いをしたりと、走り回っていましたよ。

他にも尾道市のベッチャーやラーメンの街笠岡全国展開プロジェクト認定キャラクターのラマッチくんなどがやってきて、子供たちと写真撮影をしたり会場内を歩いたり、イベントを盛り上げていました。

地域に根付く麺文化が集まったイベント、備中備後麺パラダイス

岡山県笠岡市を中心に倉敷市や広島県尾道市・福山市など、備中と備後のラーメンやソーメン、うどんに焼きそばなど、さまざまな麺料理が一堂に会し開催された、備中備後麺パラダイス

それぞれの地域に根付く麺文化の違いを楽しめたのではないでしょうか。

筆者も久しぶりに大きなイベントに参加して、楽しい時間を過ごすことができました。

広い笠岡陸上競技場でもあり新型コロナウイルス感染症対策も万全に、少しずつ通常の生活に戻りつつあることがうれしいですね。

またこのようなイベントが開催され、多くの人で賑わうことを願っています。

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