【動画】ジョヴィナッツィの思い出話に我関せず。ライコネンがバギーで砂漠を爆走

 アルファロメオのキミ・ライコネンとアントニオ・ジョヴィナッツィがスカイ・スポーツの動画に登場。バギーに乗って砂漠でレースを繰り広げるはずのふたりだったが、事態は思わぬ方向に転びだす。

 イギリスの放送局スカイ・スポーツによってアブダビ近郊の砂漠に集められたキミ・ライコネンとアントニオ・ジョビナッツィ。今回は「F1シーズンの、そしてアルファロメオのふたりにとってはF1ドライバーとして最後のレース」を、バギーを使って行う……はずだったのだが、ジョビナッツィのバギーにまさかのトラブルが発生、動かなくなってしまった。

 これではレースは続行不可能。というわけでスタッフたちは、ライコネンにはバギーでの走行を楽しんでもらい、ジョビナッツィにはライコネンについて話を聞くことにしたようだ。

 F1での3年間を全てライコネンのチームメイトとして過ごしたジョビナッツィは、「キミとは素晴らしい関係が築けるか、最悪なことになるかのどっちかだね。だって彼は挨拶すらしないんだから」と、彼の印象を語る。

 しかし、彼自身はライコネンと良好な関係を維持していたようだ。「彼と3年間同じマシン、チームで走れたのはとても幸せだった」と振り返ると、「キミのような人間は他にはいない」と彼が特別であることを示した。

 チームメイトが別れを惜しんでいる間も、当のライコネンはお構いなしにバギーで爆走中。オフロード好きの血が騒いだ彼はハードなドライビングを続け、ついにはバギーを横転させてしまう。

 しかし彼はそれを引き起こすと、破損したボディワークを「ほら、スペアパーツだ」とスタッフに手渡し、すぐにまた走り出す。どうやらまだまだ走り足りないようだ。

 愛する妻と子どもたちが見守る中、2回目の横転を喫するまでライコネンの走行は続いた。この動画から察する限り、彼はF1ドライバーでなくなったあとも、生涯ドライバーであり続けることだろう。

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