「野球は失敗するスポーツ」鷹・千賀滉大が子どもに授ける“ミスのススメ”

ソフトバンク・千賀滉大【写真:藤浦一都】

オンライン野球教室「ベースボールキッズ」で子どもたちに指導

野球をプレーする上で、その第一線で活躍するプロ野球選手たちが大事にしていることはどんなことなのだろうか? そんな疑問に対して、東京五輪の金メダル獲得にも貢献したソフトバンクの千賀滉大投手と甲斐拓也捕手が自身の考えを明かした。

11日に行われたオンライン野球教室「ベースボールキッズ」で、千賀と甲斐は子どもたちに様々な指導を行った。その中の1つのテーマとして「プレーする上で大切なこと」が挙がり、2人はそれぞれの考えを語った。

今季、6年連続2桁勝利をマークした千賀は“ミスすることとミスを繰り返さないことの大事さ”を強調する。「野球って失敗するスポーツですし、思うようにいかないことがたくさんある」という千賀は、重要なこととして「また次、同じ失敗、ミスをしないように、反省して、なんで失敗したのか分析して、同じミスをしないようにすることが大事なこと」と語った。

誰しもミスをすることを恐れがちだが、千賀は「ミスは当たり前」だという。ミスをしないことが重要なのではなく、同じミスを繰り返さないようにすることが重要で「同じミスをしないように、物事を前向きに考えられるようになると、どんどん成長していける」と、取り組む上でのヒントを与えていた。

一方で甲斐が強調したのは、野球に臨む以前の部分。「野球に限らず、どんなことでも言えることですが、道具を大切にしてほしい。1つ1つ、お父さん、お母さんが買ってくれているもの。道具は大切にしていかないといけない」と物を大事にする姿勢を求めた。

甲斐自身も試合後、どれだけ夜遅くなっても、ミットやスパイク、キャッチャー用具を拭きあげるまで帰らない。「プロ野球選手の僕達でも毎日、道具は磨いている。そこが僕は一番大事。野球だけじゃなく、いろんなものを大切にしてほしい」と野球をプレーする以前に、道具を大切にしたり、周囲の支えに感謝する姿勢の大事さを訴えていた。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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