三菱の新型アウトランダーPHEVに緊急時システムを追加! SOSコールっていったいどんな機能?

三菱自動車は2021年12月16日(木)に発売したクロスオーバーSUV「アウトランダー」のプラグインハイブリッドEV(PHEV)モデルにコネクティッドサービス「ミツビシコネクト」を用意した。その中には急な体調不良時に安心で、あおり運転にも効果的なSOSコールを採用した。三菱車では初となるこの機能だが、どういった場面で使用できるのだろうか。

三菱 新型アウトランダーPHEV

オペレーションサービスに直結! 緊急通報も可能な機能を新搭載

SOSコールはこれまで一部の高級車にのみ採用されていたが、近年はミニバンやコンパクトカー、軽自動車など国産各車にも広がりを見せている。三菱でも、新型アウトランダーより採用を開始する。

車載の通信機能を利用し、体調不良や執拗なあおり運転など危険を感じた際、SOSボタンを押してオペレーションサービスにつながる仕組みだ。また万が一の事故でのエアバッグ展開時には、自動でつながる仕組みも有する。

オペレーションサービスからは、警察や消防への連携をサポート。万が一の際に慌てずに第三者から通報してもらえるのがメリットだ。

事故時には素早いサポート体制が用意されている

事故が発生した際にはエアバッグ展開と連動して自動で通報。救助が必要と判断された際には車両情報に基づいて迅速に緊急車両などの出動要請を行う。

さらに、ミツビシコネクトではドクターヘリなどの早期出動判断につなげる救急自動通報システム「D-Call Net」にも対応する。

「D-Call Net」の仕組み

これはエアバッグが展開したのち、 通報者との会話や位置情報や衝突方向、衝突の激しさ、シートベルトの着用有無、多重衝突の有無など状況をオペレーターが確認する。また必要に応じて過去の事故データなどとの照合を行い、事故の程度を判定。消防や病院、ドクターヘリなどに情報を伝達することで両者が連携して対応するというものだ。

緊急時には迅速に対応してもらえる

アウトランダーは3グレードを設定! 7人乗りも用意される

発売されたばかりの新型 アウトランダーはPHEVのみ最上級グレード「P(532万700円/7人乗り)」と「G(490万4900円/5人乗り・499万6200円/7人乗り)」、そしてベースグレードの「M(462万1100円/5人乗り)」と全3種類のグレードをラインアップする。

アウトランダーは3グレードを設定

新型モデルでは特に初代アウトランダーPHEVには設定のなかった3列7人乗りモデルのラインアップが注目されている。また大型スマートフォン連携ナビゲーションや12.3インチのヘッドアップディスプレイ、さらには運転支援システム「マイパイロット」を全車に標準装備するなど、先進装備も充実。PHEVならではの走りも合わせて魅力的な一台に仕上がっている。

ヘッドアップディスプレイ

そもそも、新型 アウトランダーは日産とのアライアンスで協業を深めて開発されたモデルだ。日産では軽自動車も含め、広く先行採用されているSOSコール。アライアンス効果により、今回新型 アウトランダーから採用が始まった。三菱によると、今後発売されるモデルにも導入を検討していくという。

SOSコールの設定によって安心感はより一層高まっている。市場での販売動向が気になる一台だ。

【筆者:篠田 英里夏(MOTA編集部)】

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