全国高校駅伝26日・京都 男子・松浦 県高校記録更新狙う 女子・諫早 2年ぶり入賞に照準

 男子第72回、女子第33回全国高校駅伝大会は26日、京都市のたけびしスタジアム京都発着コース(男子7区間42.195キロ、女子5区間21.0975キロ)で行われる。各都道府県予選を突破した男女各47校が出場。長崎県からは男子の松浦が2年ぶり4度目、女子の諫早が3年連続27度目の都大路に挑む。
 長崎県勢2チームは、どちらも11月5日の県大会で、1区から一度もトップを譲らずにゴール。評価できる内容のレースで全国切符をつかんだ。高校長距離ランナー憧れの舞台で、今季の集大成のたすきリレーを披露する。

◎男子・松浦 県高校記録更新狙う
 1区(10キロ)で上位争いが期待できる網本を擁する。序盤に前でレースを進めて流れに乗り、20年間破られていない県高校記録(2時間5分36秒)を塗り替えたい。過去3度の挑戦は2012年が33位、18年が23位、19年(第70回記念大会で58校出場)は40位だった。チームの過去最高順位も狙っている。
 県大会はメンバー7人のうち3年生は3人。1年生2人、2年生2人を起用した。伸び盛りの若い力がチームを底上げし、3年生が支えるというバランスのいいチームに仕上がっている。澤田監督が「まだ走る7人を決めきれていない」と言うほど、控えを含めたメンバー10人の顔触れが充実。3キロや5キロの「つなぎの区間」に安定をもたらしている。
 踏ん張りどころは、強豪校が外国人留学生や準エース級を投入してくる3区(8.1075キロ)と4区(8.0875キロ)。起用が濃厚な主将の吉浦は「前半の区間が前の方でつないでくれるはず。自分次第で結果が変わってくるので、しっかり走りたい」。ここで粘ることができれば、タイム、順位ともに展望は明るい。

20年ぶりの県高校記録更新を狙う男子の松浦=諫早市、県立総合運動公園補助競技場

◎女子・諫早 2年ぶり入賞に照準
 「全国5位以内」と目標設定し、達成するための目安タイムを「1時間8分15秒」と踏んでいる。県大会は1時間10分0秒。羽山監督は「1キロあたり5秒縮めればいける」と数学教諭らしい言葉で選手のモチベーションを上げている。各都道府県大会の結果と照らし合わせると、持ち記録は12番手前後。8位だった2019年以来の入賞は射程圏内にある。
 3000メートルで今夏のインターハイに出場した水谷、10月の九州新人大会で入賞した蔦野と田中の3人が長い区間を任されるエース格。すねを故障している田中の状態が気掛かりだが、スタートラインに立てれば頼もしい存在だ。
 2年前の入賞メンバーで3年生の川口は、県大会で出場5人に入らなかったが、続く九州大会に出場。3キロ区間を9分台でまとめ、あらためて能力の高さを示した。1年生の野村は調子が良く、野中、藤丸、岩本も実績がある。
 3年生にとっては、親しんだ紫のユニホームで走る最後の駅伝となる。主将の水谷は「1、2年生が頑張ってくれている。最後なのでしっかり走りたい」と意気込む。

2年ぶりの入賞を目指す女子の諫早=諫早市、県立総合運動公園補助競技場

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