こんにちは!アウトドア系YoutuberのFUKUです。冬キャンプが盛り上がる薪ストーブですが、重厚でがっしりしたモデルから超軽量コンパクトなものまで様々ありますよね。今回は、筆者が実際に北海道でのソロキャンプで使用した超軽量コンパクト「3F UL GEAR」の薪ストーブとともに、薪ストーブの選び方、使用時の注意点などを解説します!
超軽量コンパクト!「3F UL GEAR」薪ストーブ
冬キャンプをもっと楽しくしてくれる薪ストーブ。
これから冬本番なので、薪ストーブに挑戦してみたい人、またはキャンプ用の薪ストーブに興味がある人に向けて、薪ストーブの注意点や薪ストーブの選び方を紹介していきたいと思います!
まずは薪ストーブと冬キャンプの基本装備の紹介から。
筆者の冬のソロキャンプ基本装備
筆者が実際に北海道でソロキャンプをした時に使用した薪ストーブと、その時のキャンプ装備についてご紹介していきます。
- 薪ストーブ:3F UL GEAR
- ザック:山と道 three (容量40L)
- テント:One Tigris(ワンティグリス)/Black Orca(ブラックオルカ)
- コット:ヘリノックス/ライトコット
- マット:サーマレスト/xサーモ
- シュラフ:AEGISMAX/ダウンシュラフサミット2
- チェア:ヘリノックス/チェアゼロ
- テーブル:ベルン/トレッキングパッド
- クッカー:ユニフレーム/山クッカー角型3
テントは薪ストーブを通すための穴が開いているもの、マットとシュラフは冬仕様の暖かいものを選んでいます。あとは細々した物で総重量14.2㎏。何とか背負って歩けるくらいに収まりました。
3F UL GEAR 薪ストーブはどんなストーブ?
そして、今回使用した薪ストーブは、「3F UL GEAR」というメーカーの超軽量コンパクトなステンレス製の薪ストーブ。収納サイズは薄いビジネスバッグくらい、重さはケース込みで約2.5㎏(ストーブ単体では1.8kg)と超軽量コンパクトです!
【3F UL GEAR 薪ストーブ商品仕様】
- サイズ(使用時):40(長さ)*20(幅)*30(高さ)cm
- 材質:
- 重量:(約)2.5kg(収納バッグ含め)
- 収納サイズ:(約)45*26*6(cm)
- セット内容:手袋×1,収納バッグ×1,薪ストーブ本体×1,2.5m煙突(直径6cm)×1
- (参考)販売価格:¥22,800(税込)
※価格は2021/12/17時点のものになります
3F UL GEAR 薪ストーブの使い方
では、「3F UL GEAR」薪ストーブの組み立てからから使い方までご紹介します!
まずは薄く丸まっているステンレスの板を広げて、パーツを組み合わせます。
薪ストーブの本体が出来上がったら、脚を棒とボルトで固定。
アルミホイルのような板を広げて、これを縦に丸めることで煙突にします。長い筒状になったら、ほどけないようにリングをはめます。
火の粉が飛びにくくなるスパークアレスターというパーツを取り付ければ、煙突の出来上がり!最後にテントの穴に煙突を通して、薪ストーブ本体と接続したら完成です。
火起こしができたら、あとは枝を入れていくだけ。ガラス窓下の空気取り入れ口で火力の調節ができます。
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薪ストーブが燃えてくると本当に暖かいんですよね。夜の気温は5℃でしたが、テント内は20℃くらいでした。
暖かい空気が上に溜まってくるので、雑誌付録のコールマンのハンディファンを吊るしてみたら、良い感じに空気を循環させてくれました。
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コンパクトな道具がこんなしっかりした薪ストーブになって、暖かくなりますし、炎を目で見て楽しめるし、冬キャンプに興味があったらこの楽しさは一度は体験してもらいたいです。
軽量コンパクト系の薪ストーブのメリット・デメリットは?
私は以前、鉄製の重い薪ストーブを使っていたので、その経験をもとに軽量な薪ストーブと重厚な薪ストーブのそれぞれのメリット・デメリットについてまとめてみました!
まずは「3F UL GEAR」のような軽量コンパクト系の薪ストーブのメリットはこちら。
《軽量コンパクト系の薪ストーブのメリット》
- 軽くてコンパクト
- コンパクトでも長い薪が使える機種もある
- コンパクトでも本格的に楽しめる
こういう薪ストーブは、ザックに入れて歩いてキャンプに持って行くこともできちゃいます。バイクや自転車の人もラクラク持って行けますね。
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素材が薄いので冷めるのはやや早いのですが、大差はないと思います。軽くてコンパクトだけど、薪ストーブを使った本格的なキャンプを楽しめますよ。
次にデメリットはこちら。
《軽量コンパクト系薪ストーブのデメリット》
- 歪みや変形が起きやすく耐久性が劣る
- 組み立てと片付けがやや面倒
- 煙突の素材で手を切りやすいので手袋の使用を推奨
軽量な薪ストーブは、使ううちに歪みやへこみが見られることも。すぐに使えなくなるわけではないですが、やはりアイアン製のものと比べると耐久性は落ちるんじゃないかなと思います。
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このように軽量コンパクトな薪ストーブは、歩いて持ち運べて本格的に使えるので、ロマンが詰まっています。デメリットも重々承知したうえで使えば、楽しく使えると思いますよ。
重厚系薪ストーブのメリット・デメリット
次は一般的な重厚系の薪ストーブについて。
以前私が使っていたのは鉄製ですが、最近は高級なステンレス製の薪ストーブも流行っています。
重厚系薪ストーブのメリットはこちら。
《重厚系薪ストーブのメリット》
- 重厚感・高級感がある
- 耐久性が高い
- 煙突が組み立てやすい
デメリットはこちら。
《重厚系薪ストーブのデメリット》
- 比較的大きくて重い
- 収納スペースも大きくなる
歩きや自転車、バイクの人は重厚系の薪ストーブを持って行くのは難しいので、車でキャンプに行く人に限られると思います。
また、運搬の問題だけではなく、自宅での収納スペースも確保しないといけません。
このように、超軽量コンパクトな薪ストーブと、重厚系の薪ストーブには、それぞれのメリットとデメリットがあるので、自分のキャンプスタイルに合ったものを選んでみてくださいね!
薪ストーブの使用時に気を付けること
テント内で薪ストーブを使う時には、火事や火傷の危険性、テントが溶けたり穴が開くリスク、風が強い日に煙突を立てることのリスク、あとは何と言っても一酸化炭素中毒のリスクがあります。
薪ストーブを使う際は、以下のポイントに充分注意してくださいね。
《薪ストーブ使用時の注意点》
- 充分な換気を行う
- 一酸化炭素濃度チェッカーを使用する
- テント上部に暖かい空気がたまるため、ファンなどを使用し空気を循環させる
- テントの煙突穴の素材が難燃素材か確認する
一酸化炭素濃度チェッカーを使うのは必須になります。これは石油ストーブの時でも必須です。
テント内は意外と狭いですし、冬用テントは外気をさえぎる構造になっています。一酸化炭素中毒は一歩間違うと大変なことになるので、必ず1つ以上(できれば複数個)のチェッカーを使用しましょう。
今回はテントの入り口を開けて薪ストーブを使っていましたが、それでも十分暖かかったですよ。
あとはテントの煙突穴が難燃素材になってるか確かめてくださいね。
もし難燃素材でなければ、煙突がテントに直接触れないようなパーツも必要になります。
▼例えばこのような煙突の熱からテントを保護するためのアイテム
注意点を理解して、薪ストーブを使った冬キャンプを楽しもう!
寒い冬キャンプでテント内を暖めてくれて、炎が見れて、そして調理までできる薪ストーブの楽しさは、この冬シーズンにしか味わえない特別なもの。大変でリスクもありますが、それを上回るほど冬キャンプが楽しくなります。
今年は冬キャンプを楽しみたい人、そして薪ストーブに興味がある人は、しっかり事前準備をして、自分のスタイルに合った薪ストーブを探してみてはいかがでしょうか。製品を選ぶ際の一つの参考にしてもらえたら幸いです。