アメリカのニューヨーク。訪れたことがなくても、聞いたことがあるでしょう。でも、実際どこにあるの？ どんなところ？ この「ニューヨーク旅学事典」は、そんなニューヨーク名所や歴史、雑学、小話などを現地在住の筆者が綴っていく連載です。今回は「エンパイア・ステート・ビルディング」について。
ニューヨーク市エンパイア・ステート・ビルディング 2016年12月27日
エンパイア・ステート・ビルディングとは
ニューヨーク市エンパイア・ステート・ビルディング 2016年4月21日
世界に知られる超高層ビル「エンパイア・ステート・ビルディング」は、年間400万人が訪れるニューヨークの観光名所。地上102階建、頂上までの高さ443mを誇り、アールデコ調のデザインの美しさは人々の心を捉えます。展望台は86階と102階にあり、ブルックリン・ブリッジやセントラルパーク、自由の女神はもちろん、6つの州が一望。日本とは異なるパワフルな夜景も必見。1930年着工、1931年完成の2021年で90歳のビルです。
エンパイア・ステート・ビルディングはどこにある
ニューヨーク市エンパイア・ステート・ビルディング 2017年8月21日 皆既日食
大衆デパートMacy's（メイシーズ）やコリアンタウン（韓国街）に近く、2018年8月より入場口は34丁目の大通り沿い、五番街と六番街の間に変更になっていますので、以前訪れたことのある人は間違いのないようご注意ください。
エンパイア・ステート・ビルディング
住所：20 W 34th St, New York, NY 10001
営業時間：11:00〜23:00 年中無休
展望料金：大人 42ドル～
入場条件：ワクチン接種証明書の提示要
公式サイト：https://www.esbnyc.com/ja（日本語）
ライトアップスケジュール（ライトアップの色）：https://www.esbnyc.com/about/tower-lights/calendar
ニューヨーク市エンパイア・ステート・ビルディング 2017年8月21日 皆既日食
エンパイア・ステート・ビルディングの歴史
ニューヨーク市エンパイア・ステート・ビルディング 2016年12月30日 ホリデー・ライティング
1928年 ザ・ウォルドーフ=アストリア・ホテルの跡地が売却され、建設地になる
1930年 世界初の100階を超える高層ビルの建設が開始
1931年 1年45日間という記録的な速さでビルが完成
1933年 映画『キング・コング』に登場。キングコングがビルの頂上によじ登った
1976年 展望台の来場者は、5,000万人。アメリカ合衆国建国200年を祝して、夜間に建物を赤、白、青でライトアップするカラー投光照明を設置、現在のライトアッププログラムへつながる
1981年 ニューヨーク市の「歴史的建造物」に指定
1986年 「アメリカ合衆国国定歴史建造物」に指定
2012年 LED照明システムを導入、1,600万色の表現が可能に
2019年 全面改修工事が終了
「エンパイア・ステート・ビルディング」のトリビア
ニューヨーク市エンパイア・ステート・ビルディング 2015年12月29日 ブライアントパーク ホリデーマーケットから望む クリスマス・ライティング
エンパイア・ステート・ビルの高さは？
最上階までの高さは約380m（1,250フィート）、尖塔とアンテナを含めると、443m（1,454フィート）。ニューヨークで4番目、米国で6番目、世界で43番目に高い建物。
展望台からどこまで見える？
ニューヨーク州、ニュージャージー州、ペンシルベニア州、コネチカット州、マサチューセッツ州、デラウェア州の6つの州が望める。
世界で人気ナンバーワンの映えるビル？
2011年、コーネル大学の研究者たちが何百万枚もの写真を分析した結果、世界で最も多く写真に撮られているビルだと結論。
ライティングのリクエストができるって本当？
オンラインで申請、認可された場合可能（無料）。ただし、誕生日や結婚記念日など個人的なイベントは不可。詳細は下記をご覧ください。
https://www.esbnyc.com/ja/tower-lighting-request
https://youtu.be/91N0rD5f0e8
2018 ESB Holiday Light Show x OneRepublic Empire State Building
エンパイア・ステート・ビルディング 13年前へタイムスリップ
ニューヨーク市エンパイア・ステート・ビルディング 2008年12月25日 クリスマス・ライティング
ニューヨーク市エンパイア・ステート・ビルディング 2008年12月29日 クリスマス・ライティング
ニューヨーク市エンパイア・ステート・ビルディング 2009年2月14日 五番街から バレンタインデーのライティング
上記3枚の写真は、2012年にLED照明システムを導入する以前のライティング。現在のような鮮やかなライティングではありませんが、優しい色合いが好きでした。
ニューヨーク市の景色は進化し続けています。次回のニューヨーク旅学事典は「ロックフェラー・センター」を予定。続けて読んでいただくとうれしいです。
[All Photos by Hideyuki Tatebayashi ] Do not use images without permission.
参照
エンパイア・ステート・ビルディング（Empire State Building） 公式サイト
