〈師走点描・しめ縄作り〉独自の風合い人気 新たな気持ちで新年を

 三和区田の米ヴィレッジさんわでは、新年の神棚を飾る「しめ縄」作りが進んでいる。青々とした色合い、香りも心地よい仕上がりは同社ならでは。個人からの注文を受け、一つ一つ丁寧に手作りしている。

丁寧に手編みし、さまざまな太さのしめ縄を作る

 同社は平成20年ごろから米俵やしめ縄の製造に着手。毎年、材料となる「青わら」を7月中旬から8月下旬にかけて刈り取り、乾燥工程を経て、この時期に編み込み作業を行っている。

 しめ縄の太さを決める芯に稲わらを巻き付け、3本を結束し形を整えて完成。その独自の風合いは口コミで広がり、常連客からの注文も多いという。昨年から三和区の郵便局などで販売を開始。今年は約100本の製造を見込む。

 同社の五十嵐隆一さん(65)は「作業が始まると年末になったと感じる。ぜひ、しめ縄を飾り、新たな気持ちで新年を迎えてほしい」と勧めている。

 同社は27日ごろまで、しめ縄の注文を受け付けている。問い合わせは五十嵐さん(電090・7289・3801)へ。

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