全国ジュニアラグビー 長崎県選抜、福岡への雪辱期す 力強いFW陣が起点

FW、バックスともに好選手をそろえて全国に挑む長崎県選抜=長崎市営ラグビー・サッカー場

 ラグビーの第27回全国ジュニア大会は26~28日、東京・江東区夢の島競技場などで行われる。中学のラグビースクールや部活動に所属する選手を選抜した都道府県代表の男子16、女子4チームが出場。七つのスクールの選手で構成した長崎は11月の九州予選で準優勝し、11大会連続で実力上位の男子第1ブロック(九州2枠)に挑む。
 コロナ対策のため、男子の第1、2ブロックそれぞれ8チームを4チームずつに分けてトーナメントを実施。長崎は茨城中学代表との初戦に勝てば、福岡-兵庫スクール代表の勝者との決勝に進む。
 今年の最大の武器はFW陣の強さ。ロック下田、プロップ田崎凛、本山ら重量級を軸に、メンバーを入れ替えても体格、能力で他県に劣らない選手がそろう。小坂監督が「縁の下の力持ち」と評するフッカー北尾、ロック中田らを含め、課題のセットプレーを磨いている。
 目指すスタイルは「FWを起点にバックスを生かす」(小坂監督)。サインプレーの中心で縦に強いCTB新垣、俊足のSO田崎果、WTB山下、FB石田らへ、いい形でボールを回したい。
 九州大会は決勝で福岡に惜敗。バックスの消極的なプレーなど得点機でミスが出たが、その一方で前回の全国王者を19得点に抑えた守備は一定の収穫だった。例年よりも選抜チームの始動が遅く、個のスキルアップに時間がかかったが、九州大会後は組織力や前に出る意識も上がっている。九州大会の映像も全員で見て、雪辱へ士気を高めている。
 主将の北尾は「いいメンバーがそろって、いい雰囲気で練習ができている。それを継続して、さらに意識を上げていく。自信を持って長崎は強いということを示したい」と闘志を燃やしている。


© 株式会社長崎新聞社