国税庁長官賞を受賞 的野さん(福江中3年) 税についての作文 同校から7人入賞

国税庁長官賞を受賞した的野さん(前列右から2人目)ら入賞者=五島市立福江中

 国税庁と全国納税貯蓄組合連合会が中学生を対象に募集した「税についての作文」で、「ふるさとの命綱」をテーマに書いた五島市立福江中3年、的野心美さん(14)が同庁長官賞を受賞した。
 租税教育の一環で毎年実施し、本年度の応募総数は全国から45万142点。長官賞は、内閣総理大臣など四つの大臣賞(各1人)に次ぐもので、40点が選ばれた。福江税務署管内(五島市、新上五島町)の同賞受賞は初めて。
 的野さんは新型コロナウイルス感染拡大をきっかけに、離島から本土へ患者を輸送するドクターヘリの重要性を認識したことを題材にした。税金で賄われる運航費用を「この税金は働いている人の思いやりの集まり」と表現。「将来しっかり税金を納め、大好きな古里、大事な人の命を守る手助けができるようになりたい」とつづった。
 15日に同校で、出良貴恵署長から表彰状を受け取った的野さんは「(受賞に)びっくりした。家族が喜んでくれてうれしい」と話した。福江中の都々木信幸校長には同署管内税務広報連絡協議会から、的野さんの作文が書かれた記念パネルが贈られた。同校では他に7人が入賞し、それぞれ表彰された。


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