「困っている同世代の役に立てたら…」 親友同士でヘアドネ協力 那須塩原の小中生2人

寄贈する髪を持つ金子さん(右)と高橋さん

 【那須塩原】病気などで頭髪に悩みを持つ子どもに医療用ウィッグを贈る活動「ヘアドネーション(ヘアドネ)」に協力しようと、親友同士の黒磯北中1年金子(かねこ)みやびさん(12)と埼玉小6年高橋良々菜(たかはしららな)さん(11)が市内の美容室で2年以上伸ばした髪を切った。初めて髪を寄贈した2人は「困っている同世代の人の役に立てたらうれしい」と話している。

 金子さんと高橋さんは9年前、同じ水泳教室で出会って以来の仲。互いを「何でも話せる姉妹みたいな存在」と説明し、「らあ」「みい」と呼び合う。

 ヘアドネ協力のきっかけは2019年2月、競泳女子の池江璃花子(いけえりかこ)選手が白血病を公表したことという。金子さんは、応援している池江選手のために10歳前後の自分でも力になれる方法はないかと調べ、ヘアドネの存在を知った。「骨髄バンク登録や献血はまだできないけど、髪なら大丈夫だと思った」と金子さん。

寄贈のため髪を切る高橋さん(左)

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