1試合2満塁弾は過去13人 1イニング2発はタティス父が史上唯一

メジャーリーグ公式サイトのトーマス・ハリガン記者は「1試合に2本の満塁本塁打を放った選手」を特集する記事を公開した。1936年5月24日のトニー・ラゼリ(ヤンキース)から2009年7月27日のジョシュ・ウィリングハム(ナショナルズ)まで合計13人が「1試合2満塁弾」の快挙を達成しているが、「1イニング2満塁弾」は1999年4月23日のフェルナンド・タティス(カージナルス)がメジャー史上唯一の達成者となっている。

1999年4月23日、敵地ドジャー・スタジアムで行われたドジャース戦、タティスは2点ビハインドで迎えた3回表無死満塁のチャンスで打席に入り、ドジャース先発の朴賛浩(パク・チャンホ)から逆転グランドスラム。カージナルスは一死後に3点を追加し、再び満塁のチャンスを作ると、マーク・マグワイアはライトフライに倒れたものの、タティスが再びパクからグランドスラムを放ち、一挙11得点のビッグイニングを完成させた。1イニングに同じ投手から2本の満塁弾。タティスの前後にこの快挙を達成した選手はおらず、ハリガン記者は「おそらく二度と起こらないだろう」と記している。

ちなみに、タティスの快挙から22年が経過した今年4月23日、タティスの息子であるフェルナンド・タティスJr.(パドレス)が敵地ドジャー・スタジアムで行われたドジャース戦で2本のアーチを放って大きな話題に(1イニング2本ではなかったが、2本ともクレイトン・カーショウから)。メジャーリーグの公式ツイッターが「4月23日はフェルナンド・タティスの日」とツイートするほどだった。

なお、「1試合2満塁弾」を達成した13人は以下の通り。

トニー・ラゼリ(ヤンキース) 1936年5月24日アスレチックス戦
ジム・テイバー(レッドソックス) 1939年7月4日アスレチックス戦
ルディ・ヨーク(レッドソックス) 1946年7月27日ブラウンズ戦
ジム・ジェンタイル(オリオールズ) 1961年5月9日ツインズ戦
トニー・クロニンガー(ブレーブス) 1966年7月3日ジャイアンツ戦
ジム・ノースラップ(タイガース) 1968年6月24日インディアンス戦
フランク・ロビンソン(オリオールズ) 1970年6月26日セネタース戦
ロビン・ベンチュラ(ホワイトソックス) 1995年9月4日レンジャーズ戦
クリス・ホイルズ(オリオールズ) 1998年8月14日インディアンス戦
フェルナンド・タティス(カージナルス) 1999年4月23日ドジャース戦
ノマー・ガルシアパーラ(レッドソックス) 1999年5月10日マリナーズ戦
ビル・ミラー(レッドソックス) 2003年7月29日レンジャーズ戦
ジョシュ・ウィリングハム(ナショナルズ) 2009年7月27日ブリュワーズ戦

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