錦鯉が「M-1グランプリ2021」優勝! 史上最年長50歳の王者、長谷川が相方・渡辺の言葉に号泣

錦鯉(長谷川雅紀、渡辺隆)が、12月19日に開催された「M-1グランプリ2021」で悲願の優勝を果たし、第17代王者となり、優勝会見でその喜びを語った。

今年の漫才の頂点を争う同グランプリには、“とにかくおもしろい漫才”を追求してきた史上最多となる6017組が出場。決勝には、初めて決勝の舞台に上がる、もも、真空ジェシカ、モグライダー、ランジャタイ、ロングコートダディの5組と、オズワルド、インディアンス、ゆにばーす、錦鯉、そして、敗者復活戦からハライチが出場。最終決戦には、インディアンス、錦鯉、オズワルドの3組が勝ち進んだ。

インディアンスは「自分たちが売れたら」という設定で、1本目を上回る勢いのボケを展開。

錦鯉はサルを捕まえようとする長谷川のドタバタに渡辺隆が冷静・的確にツッコむネタに、会場中に大爆笑を巻き起こした。

オズワルドは“ムカつくおじさん”に対して言動が揺れ動く畠中悠に伊藤俊介が振り回されるネタを披露。

そして、審査員が大いに悩む中、7票中・5票を獲得し、錦鯉が見事チャンピオンの座に輝いた。50歳で史上最年長の王者となった長谷川は「諦めずにやってきてよかった」と号泣。渡辺は「雅紀さんとコンビを組めてよかったです」と笑顔で喜んだ。

審査員のダウンタウン・松本人志は「今まで最終決戦でこんなに悩んだことはなかった。最後の最後は、ばかに入れようと思った」と告白。長谷川が松本から号泣しながらトロフィーを受け取る姿には、サンドウィッチマン・富澤たけし、ナイツ・塙宣之が涙を流す一幕も。そして、番組終了間際には、錦鯉が2人でカメラに向かって「ありがとう!」と感謝の気持ちを送った。

その後、優勝者会見に臨んだ渡辺は「まだ全然実感が湧いてないですね。本当に現実なのかな」と告白。

長谷川は号泣した理由について聞かれると、「結果が出た時に相方が僕に抱きついて『ありがとう』って言ったので涙が出てきちゃって」と明かした。

さらに、長谷川は「一番感謝しているのは相方。結成した時、相方は33歳で僕は40歳。前のコンビを解散して芸人を辞めようと思ってた時に声をかけてもらった」と真剣な表情でコメント。その言葉を受けた渡辺は、「組んでよかったという感じですね」とはにかんだ。

そして、「優勝を誰に伝えたいか」という質問では、渡辺は「一緒に住んでいる父親」と回答。長谷川は地元・北海道にいる母親に対して「去年までアルバイトをしていて、電話をするたびにお金を借りていた。優勝を喜んでくれていると思う。旅行とかもこれからしたい」と感謝の気持ちを語った。加えて、決勝に向けて事務所の先輩であるハリウッドザコシショウやバイきんぐにネタを見てもらい、「最終的にはやりたいようにやれ」と言われ、背中を押してもらったことを報告。

「2人にとって漫才とは」と聞かれると、長谷川は「漫才のおかげで人生が変わった。これからがスタートなのかもしれませんね」とコメント。続けて、今後の目標について聞かれると「松本さんの言葉で『魂は年を取らない』という言葉が大好き。おっさんだから何かができないということではなく、50歳超えても頑張っていこうという気持ち」と今後のさらなる成長を力強く誓った。渡辺も「漫才の頂点に立てたので、漫才に貢献していかないと。全国を周ったり、たくさんの人に漫才を見てもらいたい」と今後の展望を口にした。

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