沖縄米軍クラスター「少なくとも180人」 官房長官が明かす

 【東京】松野博一官房長官は20日午前の会見で、米軍キャンプ・ハンセンで発生した新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)について、米側が同日までに計180人の感染を確認していたと明かした。松野氏は、「少なくとも180名の新型コロナ感染者が確認されているとの説明を受けた」としており、今後さらに感染者が増えるおそれもある。
 【ひと目で分かる】沖縄のコロナ感染状況  
 松野氏は、「米側はこれまで今般の感染事案を深刻に受け止めている」と述べた。
 米側の感染者への対応については、同基地内で「厳格な隔離措置のもと、他の部隊関係者も同施設、同域内で厳格な行動制限下にそれぞれ置かれている」と説明した。
 新型のオミクロン株の感染者については、現時点で新たに確認されていないという。
 松野氏は、基地内外での行動抑制や健康後に関する措置の運用をさらに厳格化するよう要請したとも明かした。
 沖縄県はこれまで、在沖米軍からの報告として、今月15~18日までの4日間で158人が感染するクラスターが発生したと発表(その後3人を下方修正)、19日には在沖米軍全体で31人の感染があったと明らかにしている。(安里洋輔)
 
 
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