「M-1グランプリ2021」王者、錦鯉がブレイクまでの全てを明かす! 「中年になってもまだ何かができる」

漫才日本一を決める「M-1グランプリ2021」優勝、 過去最多のエントリー、 6017組の頂点に立った錦鯉。 「M-1」史上最年長王者となる快挙を達成。 昨年「戦国時代だったら生きてない」「人生折り返し地点からの大逆転」と言われながら、 49歳と42歳でブレイクした「若くない若手」漫才師ですが、 もちろん、 ここまでの道のりは山あり谷あり嵐あり……。 そんな二人が、 生い立ちから苦難の下積み時代を経て、 大ブレイクまでを初めて明かした自叙伝『くすぶり中年の逆襲』が発売中。 本書では、 幼少期の話から若手時代、 ブレイク前夜、 ブレイクのきっかけ、 そしてこれからの目標などを、 2人の対談形式でお送りしている。 秘蔵写真やイラストも満載。 「第7世代の親世代」錦鯉の、 抱腹絶倒、 数々の爆笑エピソードを存分に楽しもう。このたび、 優勝を記念し、 本書の刊行記念コンビ対談を公開。 対談全編は新潮社公式HPでチェック。

『くすぶり中年の逆襲』刊行記念対談

長谷川:

ボクらの生い立ちから、 芸人になってブレイクするまでを、 二人で語り下ろす形で紹介させてもらっているんだけど。

渡辺:

これを「半生記」というのかもしれないけれど、 オレたち世に出るまで、 本当に“半世紀”近くかかっているからね。

長谷川:

ボクが49歳、 隆が42歳。 おかげで「遅咲きの反逆中年」とか「第7世代の親世代」と言われたけど、 とにかく売れるまでが長かったから。

渡辺:

本当だね。 ダラダラやっていたから、 芽が出なかったんだけど。 では、 この本の読みどころは?

長谷川:

40歳、 50歳、 60歳と年を重ねていくと、 何かを諦めるとか、 終わりにむかって生きていくという考え方もあるけれど、 ボクたちがいい例で、 中年になってもまだ何かができるという、 そんなヒントになるというか。

渡辺:

なるほど。 確かに、 こんな生活や人生があるんだなと、 一つの例として読んでもらえるといいね。 オレらみたいな人間でも、 こうしてやってこられたんだなと。

長谷川:

今、 何をやってもうまくいかない人でも、 人生に少しだけ期待をもてるんじゃないかな。

渡辺:

ただ決してオレらの真似はしないでくださいね。 特に雅紀さんの生活ぶりとかは絶対に。

長谷川:

今までどこにも話していないエピソードも盛りだくさんですから。

渡辺:

ああ、 そうだ。 オレも知らないことがあったもんな。

長谷川:

特にボクは北海道から出てきて、 とにかく周りの人に助けられたからな。 人間、 捨てたもんじゃないな、 とこの頃よく思うもん。

渡辺:

助けられたアンタが言うもんじゃないよ!

長谷川:

これからはひたすら、 恩返しの人生だね。

渡辺:

償いの人生だろ。 出版後、 すぐに逮捕、 とかなしだからね。

長谷川:

いやいやいや、 その方が話題になって本は売れるんだから!

渡辺:

そういう問題じゃねーよ! どこまで前向きなんだよ。 どーも、 ありがとうございました。 (「波」2021年12月号より)

長谷川雅紀コメント

「くすぶってる中年 みんな読んでね! くすぶってる青年も読んでね! くすぶってる少年 大志を抱け!!」

渡辺隆 コメント

「ウソみたいな話ですが、 我々錦鯉の本が出ます。 おじさんの半生がゴリゴリに書かれております。 読むと、 よくこの人達 この年まで生きてこられたなぁと不思議な気持ちになります。 表紙のまさのりさんの写真は遺影に使えそうです」

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