【速報】「米軍ハンセン外出禁止を」沖縄知事が要請へ オミクロン4人感染

 新型コロナウイルスの新変異株、オミクロン株の感染者が米軍キャンプ・ハンセンの基地従業員や軍属ら4人から確認されていることを受け、沖縄県の玉城デニー知事は20日の緊急会見で、在沖米軍トップの四軍調整官ジェームズ・ビアマン中将と小田原潔外務副大臣に21日午前に申し入れをすると発表した。ハンセンからの外出禁止や本国からの移動停止などを求めた。
【速報】沖縄オミクロン新たに1例 米軍ハンセン勤務日本人
 申し入れ内容は①米本国などから軍人軍属の移動停止②ハンセンの全ての軍人軍属へのPCR検査の実施③在沖米軍の健康保護体制のレベルを引き上げ、ハンセンに勤務する全ての軍人軍属の基地外への外出禁止④オミクロン株の検査体制の早期構築|の四つだ。
 政府はオミクロン株の水際対策として、外国人入国禁止措置を実施しているが、米軍関係者は日米地位協定に基づき、米本国から直接在日米軍施設に入ることが可能だ。在沖米軍では直近1週間で186人の感染があったという。
 玉城知事は「オミクロン株による感染が基地の従業員や周辺住民を初め県内へ拡大すれば、県民の心身を脅かし、今までの懸命の努力を水泡に帰すような事態を招くことになり、絶対に看過できない」と強調した。
 
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