客席がない「ゴーストレストラン」広がる 広島

飲食店なのに客席がない「ゴーストレストラン」と呼ばれる店舗が県内にも広がっています。どんなメリットがあるのでしょうか。

山口和政記者「店内には客席はありません。鶏肉専門店やオムライス専門店などさまざま店舗の厨房が並びます」

慌ただしさが増す飲食店のランチタイム。調理場は注文に追われていますが。

山口記者「注文の多くはスマートフォンを通して入り、それぞれの店舗の端末に届くようになっています」

中区・富士見町のホーミーズキッチン、ビルの1階に8つのお店が集まっています。

客席はなく調理スペースのみで、客席がある一般の店舗と比べると出店費用が8分の1から10分の1ほどで済むそうです。

つばめのおうち 畦地真由美店主「コロナ禍でなかなか外食が難しくなってきた時にこの話を知ってこれなら需要があるかなと」

まんぷく番長 角野栄一店主「家飲みが当たり前になってきているので、オードブルやつまみや弁当関係はまだまだこれからも増えていくのではないかなと」

注文の多くはウーバーイーツやウォルトなどの宅配代行サービスから入ります。

一カ所で調理するため、違うお店の注文を1度にまとめることができ、宅配料を節約できるなど利用者にもメリットがあります。

ICT総研によりますと、デリバリー市場はコロナ前から約6割増える見通しで今後も拡大が予想されています。

ホーミー 小南慶次郎社長「いったん定着したデリバリーはなかなか落ちることはなく、定着して少しずつ伸びていく形になっているので、生活の変化に合わせたスタイルで柔軟に対応していければ」

客席がないゴーストレストラン。コロナで苦しむ飲食店の救世主となるかもしれません。

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