選挙人名簿不正コピー問題を発端とした真鶴町長選で松本一彦氏が再選したことを巡り、地方自治法98条に基づく事務検査に着手した町議会からは厳しい声が相次いだ。
田中俊一議長(公明)は「不正は不正で許せるものではない。議会としてぶれることなく、厳しい対処を取っていく」と語気を強める。町議会は20日、総務経済常任委員会を開き、98条の事務検査に向けた調整を行い、町側に来年1月7日までに関係資料の提出を求める方針を固めた。
町長選で投票総数3911票のうち、松本氏に投じられたのは1493票。黒岩範子氏(共産)は「6割以上の有権者が批判票を投じた。町長として認めることには納得できない」と憤りを隠せない。