飯塚、現役引退を表明 プロ野球・横浜DeNAで7年「かけがえのない時間」

 プロ野球、横浜DeNAベイスターズは20日、自由契約となっていた飯塚悟史投手(25、直江津中―日本文理高出)が今シーズン限りで現役引退することを発表した。今後は球団職員として残るという。

 2014(平成26)年のドラフトで横浜から7位指名され入団。プロ3年目に1軍初登板を果たし、7年間で1軍戦23試合に投げ、通算2勝10敗1ホールド、防御率5・29の成績を収めた。右肘をはじめ度重なるけががあり、この2年は1軍登板はなかった。10月に戦力外通告を受け、今月8日の12球団合同トライアウトに挑戦。最速144キロをマークし、復活した姿を見せたが、オファーの声は掛からなかった。

飯塚投手本人も思い出に挙げた1軍初登板・先発し、5回無失点と好投した(平成29年6月19日、横浜スタジアム)

 飯塚投手は球団を通じ、「この度今シーズン限りで現役引退することを決断した。ベイスターズで7年間かけがえのない時間を過ごさせていただいた。満足のできる成績を残すことはできなかったが、初登板時の興奮や初勝利の喜び、ファンの皆さまの声援はずっと僕の心の中に残っている」と感謝を示し、「これからの第2の人生も温かく見守っていただけたら」とメッセージを残した。

 プロ3年目の平成29年12月に地元上越で発足した「飯塚悟史選手後援会」の髙舘徹会長(57)は「高校からプロに入って活躍し、県内や上越の野球の底上げにも頑張ってくれた。野球ファンや子どもたちにいい夢を見させてもらった。新たなステップを踏んで、次の人生を頑張ってほしい」と、ねぎらいと激励の言葉を贈った。

 球団が発表した飯塚投手のコメントは次の通り。

 この度今シーズン限りで現役引退することを決断いたしました。ベイスターズで7年間かけがえのない時間を過ごさせていただきました。満足のできる成績を残すことができませんでしたが、初登板時の興奮や初勝利の喜び、何よりファンの皆さまの声援はずっと僕の心の中に残っています。

 高卒で入団し、右も左も分からない自分をここまで成長させていただき、また素晴らしい環境で最高のチームメート、トレーナーさんや裏方の皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。そしてベイスターズファンの皆さま、こんな自分を応援していただき、ありがとうございました。これからの第2の人生も温かく見守っていただけたらと思います。

 最後になりますが、自分に携わっていただいた皆さまのおかげで幸せな野球人生を送ることができました。ありがとうございました。

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