〈師走点描・注文の梱包作業〉米菓の贈答品準備 発送や帰省客の土産に

 年末の高田本町商店街。防寒着の襟を立てて通りを歩く人の足取りは、いつもよりせわしげだ。米菓専門店の「いろり庵」(上越市本町3)では店長の皆川容子さん(69)が、市内の事業所から注文の入った年末年始の贈答用の品の梱包(こんぽう)作業に追われていた。

贈答用の米菓の梱包をする皆川店長

 店内には高田城址公園の桜の間伐材を加えたチップを使った「燻製(くんせい)おかき」や「たまりせん「揚げ餅・うに」など名物の米菓がずらりと並ぶ。 例年、商品の梱包や県外への発送作業が忙しくなるのは11月下旬から12月下旬にかけて。贈答品や訪問の手土産、帰省客への土産などに喜ばれている。中でも米菓を7、8点詰め合わせたセットが人気だという。

 皆川さんは「一時は途絶えた客足も、徐々に戻りつつある。来年はコロナが沈静化して、県外の人たちもたくさん来てくれたらうれしい」と願っている。

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