海外資本の韓国ベンチャー投資が急増 前年比5倍超の4722億円に...クーパン効果か

海外から韓国のスタートアップへの投資が増えていることが分かった。

同国のスタートアップ投資データベース「THE VC」によると、今年1月~10月の間に海外のベンチャーキャピタルが韓国の計147社のスタートアップに対して総額4兆9561億ウォン(約4722億円)を投資したことが分かった。

昨年の年間投資額8718億ウォン(約830億円)に比べて5倍以上増えた形だ。オンライン宿泊プラットフォームであるヤノルジャ社がソフトバンクビジョンファンドから2兆ウォン(約1920億円)規模の投資を受けるなど活況だった。今年3月にEC大手のクーパンがニューヨーク証券市場に上場したことも韓国のスタートアップにお金が集まった背景としてみられている。

初期段階投資も1506億ウォン(約144億円)に上り、すでに前年(1419億ウォン)の規模を上回っている。例えば米国系ベンチャーキャピタルストロンベンチャーズは栄養剤分析プラットフォーム「フィライズ」(シード・企業設立段階投資)と美容・生活用品スタートアップ「シンプリオ」(シリーズA・初代機関投資)、オンライン衣類生産ソオリューションである「ファクトリーユニコーン」(シリーズA)などに投資している。

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