温かい気持ちになって 人権テーマの詩、カレンダーに

和歌山県人権啓発センターが来年の設立20周年を記念して作ったカレンダー

 和歌山県人権啓発センター(和歌山市)が来年の設立20周年を記念したカレンダー(A4判、28ページ)を作製した。一月ごとに人権をテーマにした詩を掲載しており、「毎日詩を見ることで人権を考えたり、温かい気持ちになったりすることにつながればうれしい」と利用を呼び掛けている。

 詩は、センターが毎年公募する「人権の詩(こころのうた)」の2011~20年度の知事賞受賞作(小学生、中学生、一般の3部門)から選んだ12作品。詩や季節に合った写真とともに掲載している。

 例えば、2月は藁科佳奈さん(14年度受賞当時、田辺高校2年)の「どうか…」。「『あ~、お腹いっぱい。美味しかった』 この一言が言えること。それがどんなに幸せでありがたいことか…。どうか… どうか… あの子が住んでいる、あの国でも…この言葉が 聞けますように…。」の詩がケーキの写真と掲載されている。

 4月は江崎舞佳さん(11年度受賞当時、串本町橋杭小学校5年)の「色えんぴつ」。「色えんぴつをまぜると 新しい色がうまれる 仲間が一人ふえた 新しい色ができて 仲間はうれしそう 次にくるのは 何色かな」の詩をサクラの写真が彩っている。

 カレンダーは県西牟婁振興局で配布している。問い合わせは振興局総務県民課(0739.26.7909)へ。

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