ノン・バンドが40年振りのオリジナル作、昨年末に逝去したドラマー玉垣満に捧ぐセカンド・アルバム『NON BAND II』を発表!

パンクムーブメント“東京ロッカーズ”で活躍したマリア023のノンを中心に1979年に結成されたニューウェイブ・バンド、ノン・バンドがセカンド・アルバム『NON BAND II』を12月22日にリリースする(アナログ盤は2022年1月下旬発売予定)。地引雄一・主宰のテレグラフ・レコードから1982年にリリースされ、日本のポストパンクの名盤の一枚である『NON BAND』以来、実に40年振りのオリジナル作品だ。 2018年に東京でレコーディングされ、2021年にドイツのParaschall Studioでミックスされた本作は、2020年12月に逝去したドラマー、玉垣満に捧げられている。 なお、本作のリリースに寄せてノンから届いたコメントを紹介しよう。

ここ数年のノンバンドは、ライブ回数は少ないものの、ロックというならこれが私たちのロック、という感じでテンションを集中させてきた。

やるたび多少の波の違いはあったけど、こっからもうちょっと行けるかな、行けるかなもうちょっと、と思い、特に言葉に出さなくてもメンバーはそれを共有していたと思う。

もちろんそこには年齢のこともあって、ノンバンドは姿かたちは変わっても生きてるかぎりやっていこうね

(晩期は座りながらでもはては寝ながらでも)という意志と同時に、

今の自由でまとまった激しさは今しかできないだろうとたぶんみんな感じていた。

この今を録っておきたいね、という話になった。できたら新譜出したいよね。

まずは練習スタジオで、最近の演奏曲をせーので録ろう。

あ、ソラニジもノンバンドでやってみたいんだけど。あとこんな曲もあるんでセッションしてみたい。

そんな録音を聴いて、ここはこうしたいねとかここにこんな音を入れたいな、この部分はコーラス足そう、

あれこの曲は別テイクなかったっけとか言ってるうちに時の進みは速く、

ドラムの玉垣くんが逝ってしまった。(まだぴんときてません。)

その間~その後、ドイツのデトレフが驚くほど鮮やかに音を立ち上げてくれて、

ラストワルツのフライヤーを描いてくれたいみりさんがジャケット用に絵を描きかえてくれて、

そしてもちろん様々な方の協力を得て、こうして発売に漕ぎつけました。

「『おはよう』で玉垣くんさ、ドラムずれてんじゃん」「ノンちゃんずれてんの好きだと思って」

「えー合っててもいいよ合ってた方がいいよー」という会話も当時あったわけですが、

あらためて聴くと私の方がずれてるというね。

なんなんでしょうね。

ぜひ聴いてください。

──NON

© 有限会社ルーフトップ